もう少し早くお返事できればよかったですね、出遅れてしまいました。
小瓶が流れてから数日経っていると思いますが、具合は如何ですか。
B2Bの領域へ軸足を移したのですね。
知名度よりも業績評価がモノを言う世界ですので、合う人にはトコトン合います。
私は勤務先の名称こそ、誰でも知ってる・CMでも流れてる所ですが、扱う製品が特殊ゆえに一般消費者(コンシューマ)には馴染みがないかと。
皆さん意識せずに使っているとは思いますが。
書類審査に複数回通らなかったとのこと。
前回のお返事も読みましたが、志望動機や企業研究の成果を盛り込んでもなかなか難しいとお悩みのご様子が伝わってきました。
たしかに、何と答えたら通過できるのか教えてくれと聞きたくもなりますよね。
企業研究については、創業者や会社の沿革などの基本情報、製品や技術などのStrength(強み)に加えて、主要な取引先や財務内容を確認しておくことをお奨めします。
財務内容の評価には初歩的な金融の知識があると良いと思いますし、実際に自社の財務基盤の課題を提示して「あなたなら何処を改善しますか?」そんな質問を投げかけてきた会社もありました。
(難しそうに感じられるかもしれませんが、知識があれば対策を立てられる問いですね)
ESに、自己PR・自由記述の欄を設けている会社もあろうかと思います。
また面接の場でそういった内容や、所謂ガクチカ的な話を聞かれることも多いのではないでしょうか。
(当時はガクチカという言葉はまだありませんでした)
意味ないかもしれないですが、私の経験を少しだけお話ししますね。
当時の新卒採用界隈は、リーマンショック直後の冷え込んだ経済情勢のもと、完全なる買い手市場でした。
「何処でもいいからとにかく正社員で」「親を安心させないと」そんな学生も多く、卒業直前の3月半ばに洋菓子製造の会社にようやく就職が決まった友人がいたほど。
世の中の先行きも不透明な中、私は誰にも相談することなく、カオスな就職戦線を勝ち抜くためのユニークな戦略を練りました。
「大学在学中のエピソードを話のネタに使わない」これを徹底したのです。
なぜなら、人事をはじめとする面接担当者は「どこそこへ留学しました」「アルバイトを頑張りました」「何々の資格を取りました」といった話題は、もう聞き飽きているだろうと考えたからです。
会社にとって、毎年の採用活動のルーティンと化しているであろうガクチカ質問に対して、学生側からインパクトを与えて注意を惹き付け、「私、買い材料ですよ」と自分を売り込むことが重要と感じたんです(買い材料というのは投資の世界の言葉)。
これはアメリカの大学のビジネスコースで学んだ際、肝に銘じたことです。
ただ、先に記したとおり、このビジネスコースの話も一切出しませんでした。
代わりに話したのは「高校時代に所属していた部活動で、役職者のワンマン運営に端を発する部員のボイコット運動がもたらした部の崩壊と、その再生の軌跡」です。
ワンマン部長が引退して私が後を継いだのですが、人物が代わっても「部長=悪」という図式が変わらなければダメだと気付いたんです。
部長というポストそれ自体がクリーンなイメージを醸成するものでないと、部員に対しても求心力を発揮できず人が戻ってこないと学んだのです。
これを1~2分に凝縮して話していました。
最終的に内々定をもらった数社の担当者からの反応は概ね良好で、人間性を含めトータルで評価してもらえた実感がありました。
▶なぜ会社はガクチカを知りたがるのか?
リクナビやマイナビにはそれらしいことが書いてありますね。
もちろんそこを掘り下げるのも良いのですが、おそらく明確な答えは出ません。
同じガクチカを話しても、会社によってそのエピソードから抜き出すキーワードが違うので、対策の打ちようが無いことに変わりありません。
つまりここに時間を費やすのは勿体ない。
面接の場で大事なのはストーリーテリングの力です。
如何に人の心を奪うか、ここに対面コミュニケーションの本質があると思っています。
それは書類で自分を表現する場合も同じで、人事に「この学生さん、ぜひ会ってみたいな」と思わせることが出来るかどうか。
突破口があるとしたらそこかもしれません。
いま一番きつい時期かと思います。
いろんな圧に押しつぶされそうになる日もあるでしょう。
でも、内々定が出ないことで恥をさらしているとか、無為なことばかりしているとか、そういう後ろ向きの感情はなるべく外へ逃がしてやってください。
ここが正念場、という気持ちで向かっていってほしいです。
ご飯をしっかり食べて、よく寝てください。
画面の向こう側で応援しています。
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