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友人達はみな大人になっていくのに、自分だけが取り残されている。

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高校に入った時に会ってから、もう8年が経つ。
高校時代はよく一緒に遊びに行ったり、Tの家に皆で泊まりに行ったりしたな。
卒業した後も同じ。バカ笑いして遊んで、本当に楽しかった。なんだかんだみんな大学にも入れて、コロナ禍は夜中まで通話しながらゲームしてたな。割とみんな内向的だし、大学入った後も相変わらずTの家泊まりに行ったりしてた。

変わり始めたのはいつからだっただろう。大学2年の終わり、自分は将来の夢を見つけて打ち込んだ。これを仕事にしたいと思えることに出会えた。でもいつしかそれは「絶対にならなきゃいけない」という呪いみたいなものになっていて、結果的に茨の道を進むことになった。退路は無い。それなれなければただのニート同然。保険をかけるべきなのに、自分は昔からそれが出来ない。1度決めるとそれに向かって猪突猛進で打ち込まなければ気が済まない。いつも背水の陣を敷きたがる頑固者なのだ。

自分が道をはずれていく中、友人たちはみな大人になっていた。この間久しぶりにご飯に行ったが、Hは仕事の大変さを語りつつも彼女もいて充実した様子で、Kは地方ではそこそこ有名な企業に内定したことを語り、Tは院進後さらに博士まで進み大学教員になると語った。

対して自分はどうだ。自分は夢ばかり語る癖にいつまで経っても社会に出れない子供のままだ。夢を語るというと立派に聞こえるだろうが、現実はただ社会に出ることから逃げ、叶うかも分からない夢を追って毎日を消費していく馬鹿な大学生だ。同じ立場にいると思っていた友人たちはみな、自分の知らぬ間に大人になっていたのだ。自分だけが、過去の思い出に囚われたまま、子供のまま、何も成長していない。あいつらとご飯に行って話すのは勿論楽しい。昔を思い出せて、過去の思い出に浸れて楽しい。でも同時に、いつまでも大人になれず置いていかれている自分を意識してしまってどうしようもなく惨めになる。自分だけ、どうしてこうなってしまったのだろうと。本当に、本当に惨めになる。

この1年で何度死にたいと思っただろうか。何度泣いただろうか。未来に絶望し、次第に会わなくなり、減っていく友人に悲嘆し、そして最後に残った友人3人にさえ、置いていかれようとしている。いや、もう既に置いていかれたのか。この3人とさえ、あと少しで会わなくなるのかもしれない。そうなったらどうだ?もう自分には友人など残らない。一人ぼっち、孤独だ。

孤独は嫌いじゃない。むしろ普段は一人でいることが好きだ。だが、友人がいる上での孤独と、誰一人として友人が居なくなった真の孤独は違う。空虚なのだ。自分は置いていかれたのだと。皆が大人になっていく中ただ1人大人になれず、社会不適合者としての烙印を押され、真っ暗な未来しか残されていない真の孤独は違うのだ。
自分はこれからどうすればいいのだろう。

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