高校生だ。私は、高校生だ。
せっかく友達と話すなら楽しくてバカな話をしたい、と考えている。
友達の中で最近悩みの種になっている人たちがいる。いい人だとは思う。
彼らは噂話と悪口がたぶん好きなのだ。わざわざ前の方にいる子も後ろに集まりこそこそと微妙に聞こえて、微妙に聞こえない声で人の噂と陰口を叩いている。愚痴ならわかる。直接言われてむかついたこと、私だって言いたいときはある。でも、どうしてわざわざ「あの人はこんなことをしたらしい」「あの人きっと何々してる」「嫌なやつだ、気持ち悪いやつだ」と自分は体験していない噂話から推論しただけのことを話して、さも間違いないとしてソイツをさらしあげて、盛り上がるのろう。私は、周りをよく知らない。名前とか状況とか前提条件を知らないから、あと気持ちが悪いから、あまり輪に入らないようにしている。でも、席が近くて声が聞こえてしまう。一度振り返ったことがあった。彼らは誰かを見てはこそこそ話して、嗤ったり引いたりしている。誰かなんて知りたくないしもうにどとみたくなくなった。
いっそ他人だったらよかったのにそこそこ仲良くなってしまった。一人一人なら普通だったのに、集まってしまってからこうなってしまった。わざわざするこそこそした声が、「えーっ!」と驚く声が、「やばくない?」と引く声が、誰かを名指しする声が、聞こえる度に泥に沈められるような、飲まされているような気分になる。
毎日、苦しい。
人の悪口でしか共感できず繋がれないのなら、きっとろくな縁ではないから、いつか壊れると思う。
でも今はひたすら盛り上がる声を聞かないふり、誰かを値踏みする視線を見ないふり、をするしかないんだろう。
苦しい、苦しいな。
楽しいことだけ話してればいいのに、彼らにとってはそれが楽しい話なのかな。大半の高校生はそうなのかな。
価値観のちがいか。
どうしようもなく、苦しくて、ムカつく。
早く、綻んで、壊れるよう祈るしかないんでしょうか。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください