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何の気なしにカメラロールを遡っていたら真夜中近くにスーパーの駐車場で母親と車の中強迫症の姉の儀式行為が終わるのをいつものように待っていた時の動画が出てきた

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何の気なしにカメラロールを遡っていたら高校一年の時分真夜中近くに近所のスーパーの駐車場で母親と車の中強迫症の姉の儀式行為が終わるのをいつものように待っていた時の動画が出てきた。ひどい土砂降りの日だった。

たしかその日も母と姉は電話越しに揉めていた(というかいつも姉がなにかを感情的に捲し立て、その対応の能力が少し不足している母親はいつもしどろもどろに何かを返すか押し黙っていたか苛立ちを表明した)のだけれど
さすがにその音声は残っておらず、多分単にすごい雨の音とそのシリアスな状況を覚えておこうと、車の外の様子と音を記録していたのだと思う。

私はいつも傍観者だったから、それくらいしかやることがなかった。
車の中だから勉強する気も起きなかったし、あのときの私は言い争いをしているなら音楽を聴いて聞こえないようにしようという考えもなく、ただその緊迫した空気のなかで誰が何をどうするべきなのか、誰が悪いのかを考えていた。
結局、そんな思考に全く意味はなかったのだけれど。だって私が考えたところで誰が実行できるわけでも悔い改めるわけでもないのだから。

姉も母親も滑稽に思えたが、何もできない自分自身が本当は一番嫌いで、絶望していたのかもしれない。
そういうどうにもできなさを私はずっと抱えているのかもしれない。
雨の音と酷い応酬の音。
それをBGMに私は心を荒ませ、これまた今と同じように文章を書き、詩を書き、感じ尽くし考え尽くし、それでも収まらず、このような撮影をしていたのだろうか。

雨。寒い。春。緊張。怒声。沈黙。正当性の主張。浅い呼吸。醜い発露。狭まる肩。羽織ったクリーム色のニットのカーディガン。何も残らない感情の押し付け合い。そしてやはり、それらをすべて洗い流してくれそうなほどにけたたましくガラスを叩きつける雨の音。濡れたアスファルトに乱反射する蛍光灯の光。

自由な人間なんてどこにもいない
私は思考が自由であるだけマシなのかもしれなかった
と今、思った。

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