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小説「相乗り夜汽車は何処へ行く」綺羅星編 第四項

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「もう暫く経っているはずなのに、ついさっきのように思い出せてしまうものですね。」
寂しそうに呟きますと、彼女は窓を開け放ちました。
そこには、眩い星が群れを成して、あちらからこちらへと流れておりました。
「これは。何と美しい。」
「そうですね。……不思議なことに、思い出すのは決まって流星群の季節なのです。」
その女性の声を聞くと、何処か懐かしい気持ちになるのは何故なのでしょうか。
どうにも分からず、ただぼうっと星達を眺めておりました。
少し遠くを見ますと、手を組んで祈りを捧げる人が大勢居ました。
「あの方たちは何をされているのです。」
「罪を懺悔しているのです。許されざる者は、何時の時代にもおりますものね。」

「そういえば、貴方は切符は持っているのですか。」
その言葉に、サラリーマンの男性が話した、親友の方の話が思い出されました。
慌ててポケットを漁りますが、何も出てきません。
焦って女性に目をやりますと、彼女は泣きそうなほっとした顔をしました。
「良かった。貴方はまだ来てはいけませんもの。」
『早く私のところにおいで。』
その声は記憶の声と交わりそうで交われなく、どうにも気持ちの悪さが残りました。
「さて、私はそろそろ御暇するとしましょう。」
考えていると、いつのまにか汽車は止まったようでした。
「そうですか。では、またご縁がありましたら。」
彼女は髪を翻し、軽やかに去っていきました。

汽車が動き出しました。
少し離れたところの二人組が、さっきの停車場は懺悔の地の最寄りなのだと話しております。
果たして、彼女が降りたことと関係はあるのでしょうか。

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