重い鬱を2回やった。やった結果、感情がすり減ってしまった。
具体的に言うと、感情や感動を体の底から深く感じることができなくなった。普通の人が70で感じる感情を30しか感じない。1回は70の強さが来るのだが、それに反応しようとすると腹の中で40が消えてしまうのだ。
そして喜怒哀楽のうち楽しか感じられなくなった。オレに言わせると楽とその他の3つとは根本的に出どころが違う。他の3つが腹の奥底から全身を震わせて出てくるのに対し、楽は喉あたりから咳でもするように手軽にすぐ出てくる感じ。
この状態は諸刃の剣である。良い効果としては人に何か言われても大概のことは受け流せるし傷つかない。プライドよりも人間関係の和や今日の食い扶持。これは良い意味で武器になっている。
一方で悪い効果としては、気持ちを心の奥底から奮い立たせたり、何かに情熱を全力で傾けたり、譲れないものを守るために負けん気で抗ったりということができなくなった。
気持ちがどんどん疲れている。心が削れている。毎日、後ろ向きなことを考えてしまう。だが、そんな自分を前向きに奮い立たせることができない。心震えるような喜びも、何クソと思う怒りも全く感じないから、執着が出ないのだ。今、ここから滑り落ちてしまったら後がないのに。人生に対する握力が弱くなってきている。
今、オレは働く日を可能な限り削ること、働く時は目の前の1時間だけのことしか考えず、未来に目をつむることで、何とか一日一日を乗り切っている。お金は当然追い詰められてきている。
世の中の他の人からすれば割と楽な仕事だ。でも、つらいものはつらい。仕事が合ってる・合ってないとかでなく(正確には苦手だけど性には合ってて、気長に待ってもらえてる)、仕事に行くまでは気持ちが重く憂鬱だ。精神科でもらっている薬も効かなくなってきている。こんな子供騙し、いつまで続くのか。何か決定的な破綻が起きそうで怖い。あと30何年も保つわけがない。
学生時代と同じ年数だけ働いて来たけどもう充分だ。オレの人生はもう充分。つらいことの方が多かったしキツいときはキツくて、それは現在進行形でもある。けど、この何年かは住みたいとこに住めて、行きたいとこにも行けて、美味しいものが食べれて、それまでの自分では分からないような仕事で働けて色々な経験ができた。
まだ未来ある学生なのに自殺してしまう子どもたち、行き場がなくニュースに載るような犯罪や凶行に走らざるを得なかった人たちなんかと比べると、オレはまぁまぁ幸せな期間も過ごしたことはあったと思う。その思い出で充分だ。
この幸せなまま、もう心臓が止まって終わりにさせてくれ。今ならトータル最後は幸せだったな、で終われるから。
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