本棚ひとつに凝縮する。約98%の本を処分する。最後に残す本は、著者も素晴らしいが、何より、自分のことが見えてくる。
その人の本棚を見ればある程度どんな人間かがわかる。私は哀れな人間のようだ。
本を大量に捨てることで得るものもあるはずだ。自分にとって本当に重要なものだけが残るのだから。
私はずっと人間のことがわからなかった。今はある程度はわかる。そしてがっかりした。もう人間には興味がない。
タイトルだけで注意を引こうとする浅はかな本もあれば、タイトルはつまらなそうだが内容の凄まじい本もある。
賢者の数は少なくて愚者の数が圧倒的に多いのが世の常だから、あまり売れなくても素晴らしい本を書いてくれた著者には感謝。
どんなに頭の中が賢くなっても、阿保から見れば賢者の姿も阿保に映るのだろう。賢者同士でなければ分かり合えないのだ。
我が家の阿保親がキレてわめき散らしていたから、何かあったのかとたずねると、夕飯がまだだから催促していたのだと。動物かよ。猿じゃん。気持ち悪い。
この阿保親の目に見えている世界は、さぞかし、阿呆らしい世界なのだろうな。