私はもう誰かを大切にするべきではない気がしてきた。
絶対に傷つけてしまうから。
大切な人のことは間違っても傷つけたくない。
その人の心の闇になりたくない。
そう思うのに、自分のふとした一言で、信頼した瞬間に
自分が相手を壊してしまう。望んでないのに。
君も最近話しかけてくれなくなった。
でもそれは君自身がが私といるべきではないと思ったからで、
私といることが不愉快で邪魔だと思ったから。
君が選んだ選択肢を私が曲げちゃいけない。
そうすればさらに邪魔な存在になってしまう。
心の闇になってしまう。
だから私は、いくら君を求めても決して口に出してはいけない。
君はすでに疲れてるんだから、
私が話しかけたら、我慢しなかったら君の余計な荷物になってしまう。
大切な人を失うショックを私はよく知ってる。
私が君を、大切な人の心を殺さないで済むなら、
私は君を必要としないさ。
君の悩む姿を見て話しかけたら
君、すごいめんどくさそうな顔したね。
今までにない程素っ気ない態度を取ったね。
そんなに私は要らない存在だったんだって
もう相談相手にもなれないんだって
そのときはじめて気が付いた。
今度から知らんふりするから
君は君が必要とする人に存分に慰めてもらうがいいさ。
私の幼馴染とか、元カレとか、そういうの全部忘れてその人の肩を借りて
思いっきり泣くがいいさ。私はただ見とくから。
心も押し殺して、駆け付けたい気持ちをとどめて見とくから。
もう、必要じゃないもんね。
私が君に相談しても迷惑なだけだもんね。
私だって直ぐに相談相手見つけるから。
もう君に執着しないから。
私が君の荷物にならないことが私の望みだから。
我慢は慣れてるから平気だよ。