僕の現在位置です
あれから数日。
3T3xでもらったカリジノゲナーゼを大人しく飲んでたけど、左目の様子がやっぱりおかしい。
日に日に視界が暗くなって、手元は見えづらいし洗濯機の表示もよくわからない。
生活にもいよいよ支障が出てきた。
急変例とはいえ、ここまでひどくなるとさすがに心配になるもんで。
直感に従ってもう一度かかりつけに行くことにした。
「また大学病院に紹介するか検討するから」って言われてたか……受付に電話だけでも入れといたほうがいいかと思って、事情を話す。
「今日、午後の枠で来られます? 先生は遅くなっても診るって言ってますけど、どうします?」と言われて「では仕事が終わったら直行します。恐れ入ります」とだけ返して終話。
仕事を終えて電車とバスで眼科へ向かう。
できるだけ色々考えないようにしながら。
到着して受付に声を掛けると、検査スタッフが準備してくれてた。
いつもの3点セットをこなして診察を待つあいだ、しばし考える。
(眼圧測定のときのガイド光、変な色に見えたよなぁ……)
(左目の矯正視力、0.7しか出てないよなぁ……)
考えないようにしてるつもりでも駄目だ。
診察室に呼ばれた。
「んー、また悪くなってるね。大学病院に紹介状書くから、早めに受診して。向こうの先生は一昨年と同じでいいのかな」
「はい。M先生宛でお願いします。明日の朝すぐに予約入れます」
「そうだね、そうしてください」
OCT のプリント4枚もらえたので、会計までの時間でパパッと確認。
なんでこんなにキレイに写るの、もっとボカしてくれていいのに。
眼科最寄りのバス停に佇んでいるとお腹が鳴った。
ああ、11時の休憩から何も飲み食いしてなかったわ。
駅前の McDonald's の椅子で一息ついて、モバイルオーダーで夜マックを頼む。
「病に振り回される人生、いつまで続くんだろう」そんなこと思いつつ、倍フィレオフィッシュとチキチーのセットを平らげた。
味はよく分からなかったけどお腹が膨れたから良しとする。
眼科の名前の入った青い封筒が、少しだけ重く感じられた。
――考えないなんてやっぱり無理だよ。
♫Yearning / Puff Johnson
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