結構色々な仕事をしてきました。飲食、事務、営業、テレアポ、教育関係、福祉関係...。
契約社員だったことも派遣社員だったこともあります。
不器用で苦手なことが多くて、働くとたくさんの人に迷惑をかけてしまいます。
どれだけ注意深く行動しても、やることが遅くミスばかり。ケースごとグラスをひっくり返したり、桁を2つ間違えたり。給料以上の損害を出した記憶ばかりです。
また、自分自身を信用できず、客に言われたことや上に言われたことに対しても「本当にそう言われたのか、私が勘違いしているんじゃないか」と不安になるせいで行動できず、伝えるべきことを伝えられなかったりして、余計にミスを連発します。
いつも、辞めざるを得なくなります。
「もう発達障害の傾向があるような人は雇わない」
「親が変だから仕方ないね」
「若い子はほんとだめだね」
前の仕事を辞める直前に上司に言われた言葉がまだすぐそこで聞こえるような気がします。
仕事をしない方が誰にも迷惑がかからなくて良いのだと思います。
私には働く権利がない...
働かない方がいい人間って、やっぱりいるのでしょうか。
働かずに生きる方法はあるでしょうか。
「発達障害の傾向があるような人」て言われたってことは、正式に医者の診断が降りたわけじゃないんでしょうか?
それとも検査をして、グレーゾーンだったとか?
発達障害の人は、とにかく自分1人で考えないことです。
目の悪い人が裸眼で歩いたら危ないでしょう?障害ってそういうものです。根性とか意識とかでどうにかなるものじゃない。
発達障害は様々で物事の向き不向きももちろんありますが、少なくとも今いる場所に思考回路がそぐわない人が、自分だけで考えて行動してもうまくいかなくて当然なんです。目が悪い人が眼鏡をかけるように、その場所で生きることに精通した人のサポートを受けたり、自分の特性を理解した上での指示が必要です。
別に発達障害でなくとも、こだわりが強かったり難しい気性である人だと、たくさんの価値観が溢れる中では過ごしにくいものです。
そういう人の処世術を一緒に考えてくれる医者やカウンセラーやNPOもいますから、まず今みたいに自分だけで考えるの止めましょう。サポートしてくれる誰か、あなたに合う誰かを探してください。
あと「働く」てのは権利じゃなく義務なので、働こうとする人、義務を果たそうとする人を妨害することは誰にも出来ません。
だからあなたが働きたいと思うなら、雇用主の需要がある限り就職して働いてOKなのです。そこに遠慮する必要はまったくない。
今まで、人と接する頻度が多い仕事してますね。コミュニケーションが不器用なタイプにはあんまり向いていない仕事のように見えます。でも一番人手が足りないのはそういう業界だから…てジレンマですね。
様々な理由で生きづらさを抱えている人の職業サポートをしているNPOがあるので、そういう場所を頼ってみては。
過去に犯罪歴があるとか、バカッター騒動起こしたとかでネットに名前が残っている場合に比べれば、単純に能力の低さで退職しただけなんてのは充分巻き返せますよ。
一般的な就業が難しいなら自分で起業もアリでしょう。
ただ自営はサラリーマンよりも遥かに事務手続きが多く、社員は自分1人だとしても資産とか保険とか自己管理することが山積みです。それらに不備があると契約違反とか脱税とか、悪意なくとも犯罪者になりかねません。だからやはり協力者は不可欠になりますね。
働かずに生きるのは、かなりきついからオススメしません。生活保護もガバガバおりるわけじゃないしね。
何より、いろいろ不自由です。社会的な信用はどうしても薄くなるし、ローンも組めない。将来の結婚や子育てにもどうしても後ろ向きになる。お金が必要でまた働きたくなっても、働いていない機会が長ければ、それだけ信用がなくなり再就職が難しくなる。
あなたが失敗しながらも仕事を転々としてこれたのは「コンスタントに働き続けてきた」という実績があるからだと私は思います。マニュアル通りにやることやコミュニケーションをとることが苦手と自覚があって、それでもとにかくやろうとしてきた姿勢は誇っていいと思います。
無職の人と接する機会があるんですが、無職の理由が怪我や病気だろうが「人が怖い」とかいうトラウマだろうが怠慢だろうが、「働いていない人」の人生って、働いている人が思うほど楽でも幸せでもないですよ。
社会とちゃんと繋がってきた人はそれだけ救いの手も多いです。大丈夫です。自分に権利がないなんて思わないでくださいね。