苦しいな、苦しいな。
苦しいね、苦しいね。
蒼空は笑ってこっちを見てるの、。
苦しいねって笑ってる。
嫌だな、嫌だな。
壊そうよ、壊そうよ。
アカメがこっちを見てニタニタ笑ってる。
楽しそうに。
そんなに、壊してほしいの?
そんなに、僕は思いつめてるの?
アカメが出てこようとする。
ドアを蹴ってる。
僕は必死に抑えて、抑えて。
アカメが僕の中で何かを壊してる。
僕は苦しくなって、人形を刺して、刺して。
人形がぐちゃぐちゃになるまで刺した。
蒼空が、こっちを見てる、、
真っ直ぐこっちを。
アカメが、なにか言ってる。
笑いながら、含みのある声で。
「壊してあげよっか?」
「その苦しみから、救ってあげよっか?
僕に任せれば、壊してあげれるよ?」
アカメ、僕の憎しみが生んだ、狂気。
アカメはまだ出てこない。
前出てきたときは、抑えるのに時間が掛かった。自分の手が痛かった。
当分は出てこない。
でも、僕の負担を軽くしてるのはアカメと、蒼空だから。
二人がいなかったら僕は、きっと。
殺してたんだろう。
死んでたかもしれない。
憎い奴らをぐちゃぐちゃに。
アカメが今日もいう。
「早くここから出してよ」