ちょっと嬉しかったことを書きます。
その人にあるものを渡しました。
謙遜でなく、取るに足りないもの。
私に要らないもので、でもその人は欲しかったもの。
欲しいと言われたから、差し上げました。
でもその時のリアクションが、可愛くて、愛おしくて。
思いつきで、家にあるクリスマス柄の紙袋に入れて渡しました。
特別に用意したものじゃなかった。
何年か前のクリスマスに、買い物をした時の袋。
それに入れて持っていった。
その人はクールだから。
外装なんてきっと気にしない。
だからリアクションが無くても仕方ない。本当に単なる思いつき。自己満足だから。
はい、お約束のです。どうぞ。
そう声をかけた。
こちらを向いて、袋を見た瞬間、本当にぱああぁって笑顔になって、可愛くて、ちょっとびっくりしてしまった。
わぁ、クリスマスじゃん！！
本当に無邪気に喜んでくれて。
あぁ、何て素敵な人なんだろうって、尊くて、愛おしくて。
大したものでなくてごめんなさい。袋も家にあったものですよ。
そう伝えるのもお構いなしに、本当に嬉しそうで。ニコニコ、満面の笑顔で。
開けていい？
って、クリスマスプレゼント貰う子供みたいに無邪気にしてた。
中身を嬉しそうに眺めているその人が、本当にニッコニコで、嬉しそうで、私もとても幸せだった。
こんな大した事でなくて、こんなに喜んでくれるのか。捨てようと悩んでいたものが、その人が欲しいもので本当に良かった。そう心から思った。
本心を言えば、ちょっとはドキドキしていた。
好きな人にプレゼントできること、丁度クリスマス時期だったことも嬉しかった。
異性にプレゼントすること自体少ない。それがクリスマス時期ってだけで、もっと稀有。だから、嬉しかった。恋人みたいだなって。
例え、その人がクリスマスに気づかなくても、それで良いと思っていた。
だから、ここまで反応してくれて、私は幸福だった。
好きな人の笑顔が見れるって、とても幸せだなって。
そして自分の好きになった人が、無邪気に、心から素直に、こうして喜びを表現できる人で良かった。
恋人として、何かをしてあげれた訳じゃない。でも、とても幸せだった。
これ、本当のことを言えば、ずっとその人にあげたくて保管していたものだった。
でも、全然きっかけがなくて、ずっと仕舞い込んでいた。
その人のために買ったものではない。偶然貰って、その人がそれを好きだと知った時から、ずーっとあげられたら良いなと思っていた。それも数年単位で。
でも、好きな異性に、それを切り出すことは難しい。
めちゃくちゃ仲のいい友人ならスマートに渡せたと思う。欲しい？って。
正直怖かった。断られることも、不審に思われることも。
好きな人の前だと臆病だ。他の人になら軽く聞けるのにね。
だから、本当に良かった。
いつも、それを見る度に、伝えられないことを寂しく思っていた。
そして、片想いっていうのはこういうことだと痛感していた。
たくさん話しているつもりでも、たくさん一緒にいるつもりでも、好きな人には3割しか伝えられないものだって。7割は仕舞い込んで、心に秘めていかないといけないって。
だから、嬉しかった。
こんな風に、ちゃんと区切りをつけられて。
貢いでいる訳でない。そこまで沼っているとは思っていない。
でも、自分の気持ちが少し報われた気がして、その人に何かできた様な気がして、今はとても幸せなんです。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
