ワガママで自己中心的で傍若無人としか思えなかった妹に反抗するのをその内に諦めて、無視するようになった。
親は妹を真剣に叱ってはくれなかった。所詮きょうだい喧嘩だと。お姉ちゃんが我慢すればいい話だと。そう思っているのが伝わってきた。
そもそも私に興味のある人間なんて、この家にいないんだと思うようになった。自分の話をすることも、自分のことを理解してもらうことも諦めた。
その内、家では無意識に息を潜めるように過ごすようになった。
心を許せるのはペットしかいなかった。
それが年長者の勤めなんだと言い聞かせた。
忍耐というものをここできっちり覚えておけば、将来自分が結婚するときに困らないはずだと本気で考えていた。
どうせこんな我儘で協調性のない妹のような人間は、将来困ったことになるに違いないと決めつけて呪っていた。
あの頃の私が、そしていまだにあの頃の私に囚われている自分が不憫に思えてくる。
今ひとりぼっちなのは私の方で、妹はしっかりと幸せを掴んだようだ。
幸せになれるのは、自分の要望をしっかり主張できる人間だ。
自分を殺す人間が、自分を幸せにできるわけがない。
こんな簡単なことに気づくのに、随分と時間がかかって、色んなものを呪い嫌悪してきてしまった。
私をこんな卑屈な人間につくりあげた、両親と妹はやっぱり好きになれないと、いい歳して環境のせいにしてしまうのをまだやめられない。無理、嫌い、関わりたくない、と思っている。
家族のことをこんな風にしか思えないのが悲しい。あの空間で、私だけが異質な存在だ。
楽になりたい。
嫌なものは嫌なのだからどうしようもない。
卑屈で醜い自分を受け入れて、慰めてあげたい。愛してあげたい。
いつになったら、どうしたらそこに辿り着けるんだろう。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください