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訳もわからず溢れ出してくる言葉がついに頭から浮かび上がってこなくなった代わりに今はとてつもないさみしさに苦しめられている

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訳もわからず溢れ出してくる言葉がついに頭から浮かび上がってこなくなった代わりに今はとてつもないさみしさに苦しめられている。
グループの友達にLINEを送ったり通話を連日したり、おかしい、わたしはこんなに誰かのことを考えないでコンタクトを頻繁に取ろうとする人間なんかじゃなかったはずなのに。

さみしい。現実で人に弱さを曝け出してしまう。
「あたしはクズだし愚図だし頭が悪いしまともな人間なんかじゃないからさあ」
なんてだるい泣き言を言って
「うんうんそうだね私はそれ聞いてご飯が進むよ」
なんて友達が言ってくれて、私は安心する。その安心感に、私は甘えてしまう。

誰かと話してないと何も気力が湧いてこないどころかずっと虚しさとか焦燥感とか絶望に追い詰められてしまう。

生きる気力がない。
なあなあで生命活動も生活も送るくせにその内情はボロボロだ。取り繕われたどうしようもない生活の切り貼りを見せて、その先に何がある? 私はどこまで行ってもどうしようもない、切り貼りしかできない人間のままかもしれないのに。

その実情を知る友達がその子の友達にある生活ギリギリエピソードを話したら「そんな子と付き合ってて大丈夫なの?」と心配されたらしい。友達はちょっとムッとしてくれたみたいだけど。
そうだね、私もそう思う。
こんな人間と付き合ってたらみんな不幸になるのかもしれない、そんな当たり前のことをこんな年になるまで気が付けないでいた。私はクズだし社会に敬遠されるべき存在なのだと。

どうしてこんな人間に生まれてきたんだろう。

夕方にシャワーを浴びて、お風呂上がりにちょっと買い物ついでで外を歩いた。
秋と冬の境。地元とちがって、東京は夜の住宅街でもいつもまばらにひとがいる。空気を吸い込むと鼻がつんとするような冷たさとさみしさ。

少し元気が出た。
風呂は命の洗濯よ
と葛城ミサトは明るく言ったが、その通りかもしれない。訳もわからない虚しさは相変わらずだけど。

張りつくようなさみしさ(そうそれは寂しさや淋しさではなく、ぺらぺらぺたぺたのさみしさ)とこの体の全てを包囲するような虚しさ。
誰でもいいから私を温めて欲しい。慰めて欲しい。励まして欲しい。

すこし元気が出たからカビの生えた食器を洗ったり部屋を掃除したり、衣替えをしたりした。
だけど一週間前に壁に発見してビンで捕まえた蜘蛛は、まだ机の上に置き去りにされたままだった。

数日で死ぬかなと思ったら、まだ生きていた。私はいまだ、それを捨てる勇気も殺す勇気もない。どころか、それを日常で視認したところで「ああ、まだ生きているんだ」と思うだけで、それ以上の行動は何も思い浮かばない。

生きていて生々しくて、どうなるかもわからないものに触れられない。
とっさに見ないふりをする。
臭いものには蓋をする。
なかったこと、当たり前のことのようにしてふるまう。
そう。それだ。だから私は生活がどうしようもなくボロボロなんだ。

蜘蛛はあと何日、放置していれば息絶えるのだろうか。
私が外に流してやるのが先か、干からびるのが先か。

死んじゃったらどうしよう。
寝覚が悪いな。
明日逃してやろうか。
とか言ってまた忘れたふりをするのかもしれない。
あるいは、その時にはもう、死んでいるのかもしれない。
わからない。
とりあえず今日はもう、おやすみ。
つかれた。

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