かつて特急列車が開業した時の批判に、
「より金を取るのに乗る時間は短くなるのか」
というものがあったらしい。
当時は鉄道に乗ることそれ自体が娯楽、アトラクションで、できるだけ長く乗っていたい、そういう人がいたらしい。
今日私は、普段使っている列車のグリーン車に乗ってみた。
普通に無駄遣いだけど、前々から乗りたかったからいいのさ。
乗ってみると、なんと静かなこと。
そして何よりも絶対に座れること。
ゆったりとして優雅な気分になり、流れる景色をぼーっと眺めるだけでどこか満足感があった。
いつもと同じ場所を、ゆったりとしたシートで、スマホも構えず、窓辺に肘をついて通過する。
これだけで数百円払った価値はある、いいアトラクションだった。
ただ乗っている車両を変えなければならない、なぜなら目的の駅を通過してしまうから。
そしていつも通りの普通車両に乗ると、何処か安心感がある。
グリーン車の特別な体験から、シームレスに普通車の日常に戻る。
そして、日常の家に帰っていく。
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