中学ぐらいまで、なにかで学校のステージで発表することがあると緊張していた。
高校になると、たびたびステージに上がる機会が増え、緊張しなくなった。
私の強みは、親に言われて困るということがないことだった。だって親はその頃無関心だったり、入院したり、私の話が飛び込んでもさっぱり理解できない。
親に愛され気にかけてもらっているなら、自分の嫌な話を他人や学校からされたくないという歯止めがかかる。プレッシャーもある。
私にはそれがないのと、他人というものへの無関心が緊張しなくなっていた。
有名な演劇のエキストラでほんの一場面、入ったことがあるけど、その時は少し緊張した。
あまり強調しないために、ここにコソッと書くが、高校卒業し、バイトに明け暮れる大学生活だったけど、少し余裕ができて、キックボクシングを習うようになった。女なのでいざという時に護身できるものなら何でもよかったけど、その時の受講が入会費0円というのが、たまたまそれだったのだ。
バイトで休むことも多かったが、卒業まで習い続け、卒業後、就職してからも、同グループのところで体を鍛え続けた。
キックボクシングは人の急所はどこかを習い、自分が狙われた時の防御方法を教えてもらえる。最初はなかなか相手の急所の攻撃ができなかった。感覚としてはシューティングゲームに近い。慣れてくると、こうやったらできる!というコツをつかんで、楽しくなる。全国で知られる一番大きいグループで、合間に普通のボクシングも教えてもらえた。
女でキックボクシングをしているというのは、あまり言いたくなかったので、滅多にそのことを言わなかった。親にすら言っていない。そういや恋人にも言ったことがないし、言った瞬間の相手の表情見て、失敗したと気づいた経験もある。
勝つ喜び、強くなる喜びを得たら、さらに他人を怖いなんて思わなくなっていた。
そういう私を攻撃するのは、私と対面せずに悪口を言えるネットぐらい。
だから、私のトラブルはネットのみになった。
ネットであっても、私は怯まなかった。だって、私が鍛えていることも知らない、外見から受ける印象で決めつける愚かなものに、なぜ恐れを抱かなければならないのか。
と、最初はそうだった。
そのうち相手のあまりのしつこさ、異常性に、狂気というものに恐れはした。
今もステージに上がることに抵抗はないし緊張もしない。でも、そういうところで名前や顔を知られ、私は全然相手を覚えてもないのに、粘着する人がいるかもしれない危険性は感じている。
もうそんなにステージに上がる機会もなくなったのだけど。
私の根底に、鍛えてきた過去ががあるから強さはある。刃物持ってこられたらわからないけど。
不登校だったり、対人関係に悩む人に、遠回りだけど、体を鍛えることを推奨している。どうしても、ネットに逃げ込む傾向が強い。それだと仮想の自分が一人歩きしてしまう。現実の何かあった時に自己防衛できる強さ、自信があるのとないのとでは大きく違うから。筋トレじゃなく、対人で争って勝つ体験があれば、今後の未来は変わる。柔道でもいいし、少林寺拳法でもテコンドーでもなんでも。
体を鍛えることと、舞台に上がって発表するのは違うけど、似ているものはある。根底にある強さが自分を支えてくれる。
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