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久しぶりに会った年の離れた姉はなんだかとても幼くて、現実逃避的で、病的で、だから、私がしっかりしなくてはならない、とだけ思った

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久しぶりに会った年の離れた姉はなんだかとても幼くて、現実逃避的で、病的で、だから、私がしっかりしなくてはならない、とだけ思った。

もう怒りとか憎しみとか、そういうものを他者に抱こうとする次元ではなかった。
姉も母も父もただ、健気に生きている可哀想な人だったんだとようやく思った。

両親はある二点ほどを除いてよくやっていたと思う。
その二点の弊害を受けなかった私にとっては、親はほとんど一般的で良心的、どころか、ずっと良い親であったと言えるかもしれない(まあ結局は姉のことで色々あるのだが)。
しかし姉はその二点こそに苦しんでいるのだと思う。でも、それ以外に親はどうやりようがあったのだろうとも思う。

そしてそんな姉が逆上するのを恐れて、そしてそれを咎められるのを恐れて、いくら旅行中だったとはいえ、建設的な意見を何一つ彼女に伝えることのできない自分が、とてもおぞましかった。ああ結局私もそんなくだらない人間だったのかと思った。

見て見ぬ振りをした。
母親や父親と同じように。それも、彼らは本当にかけるべき言葉を今さら知ることができないだけだが、私は理解しているのにも関わらずそれを口にすることができないのだった。
「あなたのことが心配だからいろんなことに絶望するよりも前にまずはあなたによくなって欲しい」と、それだけのこともいえない。

将来はどうなるのだろうかとか、親が死んだら、私が姉の面倒を見ることになったらどうしようかとか
そんなの本人が一番恐れ悩んでいることであるのに違いないのに、姉と話している中で、そんなことばかりを考えていた。

可哀想に。
姉は本当に幼かった。
おませな中学生にしか見えないと以前ここに怒りを込めて書き残したことがあるけれど、実際、本当にそのくらいなんじゃないかと思う。いや、もっと?

べつに勉強ができないわけではなく、私と同じく県でトップの高校には通っていた(中退したが)けれど、多分、そういう問題ではない幼さを感じざるを得なかった。退行したのか、それとも私がこの年になったから感じたものだったのかは、わからないけれど。

幼さ、自分勝手さ、まるでない体力や忍耐、現実逃避的な美容やファッションへの過剰投資・非現実的体験への固執、姉として私が自分よりも大人のように成長したことに耐えられないかのような挑発や態度、自分の不安や不機嫌を他者に押し付けて解決してもらおうとするような態度

あなたからこれだけ生きる力を奪ってしまったのは、奪っているのは、何が原因だったのだろうか。私はそれをなんとなく理解しているけれど、それでも、私も家族やあなたと同様、きっと歪みすぎていて、もう、よくわからない気がしてきた。

この家であなただけはとてもあけすけにしゃべる。それがときどきおそろしく美しくも見え、おそろしく醜くも見える。

分からない。
あなたはどうしようもなくただ病気で、ただしょうがない人なのかもしれない。
あるいは構造の歪みやちょっとした過ちの繰り返しがあなたをそうしたのかもしれない。
あるいは、それを私はきっと最後まで信じないだろうけれど、あなたは単に、クズなのかもしれない。



まあ、でも、いい。
私は私ができることだけをやれば
それだけで、いいだろう。今は。

昔はただ早く家を出たかった。関わりを断ちたかった。あるいは、誰も解決できない(当時はしようとしないように見えていた)あなたの問題を解決したくてたまらなかった。あるいは、あなたの満たされなさを満たしてあげたくて仕方がなかった。

だけど、きっとそれだけではもうどうしようもないから。どれを選んだって私はそれをうまく成し遂げられやしないし、きっと、うまく生きていけないから。

だからせめていつか家族がどうしようもなくなったときに、頼れる人であろうと
そういう話。
あなたは決してその事実を認めないだろうけれど、これでも私は、かなり甲斐性のあるほうなんだよ。そういう人間に、なっていくんだよ。

いつか大人になったら、あなたをもっと引っ張り出してあげることができるだろうか。

それはメサイアコンプレックスだろうか。共依存だろうか。いや、きっとそれはただ、家族に対する情でしかないはずだった。

まあきっと、本当にどうしようもなくなるまでは私の出番が来ることも、あなたが救われることもないような気はするけれど。その予想が外れればいいとは、つくづく思っているよ。

だからそれまではただ、私は私の人生を、進めているから。
 
やっと精神的に自立できた気がするよ。
これは、私の、人生だ。
私だけの意思。
もう誰にも邪魔されない。させない。
私だけが大切にできる、人生。



追伸

それはそうと、姉とこの前話したとき「〇〇(私)のことは〇〇が中学生のときまで好きにれなかった」と、「猿みたいだったから」「私には子供をかわいいと思える気持ちがなかったから」と言っていた。
そして同時に「お前が高校生のときが一番好きだったなあ」と言っていた。
「大人に近づいたんだけど、素朴でかわいくて、まだ子供らしくて、そういうところが」と。

お前ごときが私に対して品定めをする権利なんかねえし私は愛玩動物じゃねえよ図々しいな、とだけ思った。私も大概、心が狭いな。

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