私の名前は佐々木美優。
私には好きな人がいた。
いつだってそばにいたいとずっと思ってた。
よく遊んで笑っていた。
ある日の帰り道、いつも通りひとりで帰っていると、後ろからバイクがぶつかってきた。
私は重傷を負い、すぐに病院に運ばれた。
手術まではいかなかったが、私は両目を失った。
その事実を知った日からは死にたいと思って無くなったはずの両目で毎日泣いた。
でも死ねなかった。
それはあなたという存在があったから。
退院となって久し振りに学校に行った。
目が見えないから親に送ってもらった。
教室に入るとみんなからの視線を感じた。
あなたは私を避けるような感じで話しかけてくれなくなった。
もうあなたと遊ぶことも、あなたの笑顔も見れない。
そう思うとまた涙が出た。