ある暖かい冬の日のことでした。
トイレに行こうと窓の外をふと見たら、いつも庭の植木の台の一番上の、鉢と鉢の間に座って日向ぼっこしている、白黒はちわれにゃんこが地面でスフィンクス座りをしていて、いつも日向ぼっこをしている場所に、初めて見る、キジトラのぶちゃにゃんこが箱座りしてました。
白黒はちわれにゃんこは、キジトラにゃんこを見上げ、キジトラにゃんこは暖かい光に気持ち良さそうに目を細めてました。
関係は分からないけど、恋猫同士?って感じで、あー…幸せそうだなぁ…いいなぁ…(当時彼氏なし 笑)と思ってました。
…次の日、あの阪神淡路大震災が起こりました。
家は残りましたが、ライフラインは電気以外断たれた日々が続き、あのにゃんこ達は無事だろうか?ちゃんと食べているだろうか?と思ってました。
ライフラインが戻った春のある日、白黒はちわれにゃんこはいつもの場所に戻ってきて、日向ぼっこをしていました。
おーっ!元気そうやなぁ!無事やったかぁ!良かったなぁ!と喜んだけど、キジトラにゃんこを見かけることはその後ありませんでした。
元々見かけない猫だったから、どこかの飼い猫がたまたま出てきたのか…移動したのか…それとも………
あれは永遠のお別れの儀式だったのか…
この時期が来るといつも思い出します。