死なないように
死なないように
言葉を紡げ
生存確率を上げろ
助けてもらえるように
叫び続けろ
安楽死ができるようになる可能性でもいい
誰かに殺される可能性でも
なんでもいい……ってことはないかもしれないが
とりあえず書く
「死にたい」って書く
何かしらが起きる可能性を上げる
良いことでも悪いことでも
何か…… 何か……
死なないように、必死に「死にたい」って。
声には出せない感情を文字にして海に流すんだ。
誰かに聴いてほしい声を
誰にも聴いてもらえないかもしれない微妙なところで発する。
生きたくもあり、死にたくもある
微妙なわたしの、微妙な行動。
たまたまこの小瓶を見つけた誰かが、この小瓶に手を伸ばす。中には「死にたい」の文字。
１人でもいい。「助けたい」って感情が生まれてくれたら……ぼくは嬉しい。
その心を抱くだけでいい。実際に何かをしなくてもいい。何もできないこと、助けられないことを気に病む必要はなくて……ずっと、「助けたい」って前向きな感情だけ持っといてくれればいいんだ。ぼくを助けられなくても、きっと、第２第３のわたしがいるだろう。だからずっと、誰かのために、自分のために「何かをしよう」って、そう思ってくれてればそれでいいんだ。
これが、
闇を見つめてる僕の心。
ヒーローになりたい私の心。
生きられるまでは生きるよ。
誰かに差し伸べる手を、声を、心を、持っておきたいから。
誰かが差し伸べてくれた手を、掛けてくれた声を、届けてくれた心を、受け取る身体を持っていたいから。
だから
もうすこし
もうすこし
生きてくれ
わたし
