波は一期一会。二度と同じ波は来ない。
人生にも似ている。
いくら自分だけ頑張って必死に漕いでも、
ブレイクしない波では誰でも絶対に乗れない。
こんなに一生懸命頑張ってるのになんで?と思っても、乗れる波を見分ける目がないからなんだ。
波待ちの位置も大事。ブレイクする波のピークとは全然違うところにいたら、やっぱりいくら頑張って必死に漕いでも乗れない。
これだ!という波が来たら絶対に逃すな。
波のブレイクに合わせて全力で漕げ。
板が走り出したら立ち上がれ。
波のパワーに負けて振り落とされないように、
しっかりと板を踏め。
自分の今いる位置を確かめながら、波に合わせて身体を動かす。
間違えれば海に落とされて、波に巻かれる。
そしたらまた、ゲットアウトからやり直し
この間、あの人を偲ぶ会に行って来た。
あっという間の一年だった。
懐かしい人達や、あの人のファミリーともいうべき人達が大勢来ていた。
いろいろ教えてもらったな。
人生をサーフィンに例えて教えてもらったりもした。
家の事で大変だった時や病気の事も、
人生いろいろあるからよ。
また良い波が来る時もあるから。
あんまり無理すんなよ。
と励ましてもらった。
自分だけいくら必死に頑張って漕いでも、ブレイクしない波では絶対に乗れないし、自分が漕ぐスピードを波がブレイクするタイミングに合わせなければやっぱり乗れない。
乗れる波と乗れない波を見分けられなきゃダメだ。
ブレイクしない、乗れない波でいくら必死になって頑張って漕いでも労力の無駄使い。
乗れる波が来たら、その時こそ波のブレイクするタイミングに合わせて全力で漕げ。
みんな乗れているのに自分だけ乗れないで、あれ?と思ったら、自分だけ波に全然合わない板だったり。超マイクロ波なのに、大きな波用とか。
そんなの乗れなくて当たり前だ。
自分の実力とかけ離れた波の時に無理して入る必要もない。無謀とチャレンジは違う。危険なだけ。
疲れた時には、一旦陸に上がって一休み。
ただ、じっと波が上がってくるまで、または荒れ狂った波が収まるまで待たなきゃいけない時もある。
自分と相性の良い波ってのもある。
相性の悪い波ってのもある。
上手い奴は波の性格を見て、それに上手に合わせて乗れる奴。
波の乗り方にはそいつの性格が現れる。
それがそいつ自身のスタイルって奴。
あの人の乗り方はやっぱり、あの人の性格に似て、
グイグイと力強くて、アグレッシブだったな。
私はいつも楽しそう。とか気持ち良さそう。と言われる。あと、自分じゃ全然そうは思わないけれど、根性あるとか、ど根性とか。
未だに波を見る目がなくて下手くそだけれど。
でも、いろいろ考えながら乗っていた頃には、なんかテイク・オフした後に迷いながら探しながら乗ってる感じと言われたな。
やっぱり、何にも考えずに気持ち良く乗りたい。
あの人と数十年の付き合いの大先輩サーファー達から、あいつにサーフィンやめるなよ。と言われたらもう絶対にやめらんないね。一生サーファーでいろよ。と言ってもらった。
うん。やめたくない。休む時はあっても続けたい。
私は知らなかったけれど、いくら上手くても勘違いしてるような人にはすごく厳しくて、お前、もう海から上がれ。もう入るな。と言って海に入らせないくらいだったそうだ。男でも女でも。
私とあの子はよく、
お前ら一体何年やってんだよ。まったく。
チャプチャプ遊んでんじゃねえよ。
と笑いながら言われてたけれど、
たま〜にいいのに乗れると、
さっきのはいいライディングだったぞ!
さっきのレフト良かったぞ!
と、まるで自分の事みたいに喜んでくれたな。
あの子と一緒にあの人の家に泊まりに行ったり、
県外まで一緒にサーフトリップに行ったり、
みんなでBBQしたりしたのも懐かしい。
初めてあの人と一緒に海に入った日の事を覚えている。
台風後の頭サイズの波にビビる初心者の私に、
俺に付いて来い!と言って、
必死に漕いで付いて行ったらなんとかアウトに出れた。
何回も何回も波に巻かれて、洗濯機の中でぐるぐる洗われる洗濯物みたいになった後で、
たった一本だけ、波に巻かれずに乗れたけれど、
どうしても怖くてクラウチングスタートの姿勢から手が離せなかった。
よーし!それでいいんだよ。
よくあの波で巻かれなかったな。
それで手が離せたら最高だったな!
って笑って言った。
あの笑顔を忘れない。
亡くなる少し前、最後に会った時、ありがとうと言ってくれてありがとう。
やめるなよ。続けろよ。と言ってくれてありがとう。
形見の板、大切に乗るね。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
とりす
あの人と数十年来の親友の大先輩サーファーが、スピーチの代わりに、
トワエモアの"誰もいない海"っていう
古いフォークソングを歌った。
"海に約束した
つらくても、つらくても、死にはしないと"
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