今日も臆病者が泣いている。
時折、少し遠い未来の影を見かけては
心の底が水圧に押されているように苦しくなる。
私に向けられた眼たち
周りが進む足音
溺れてしまいそうな夢をみた。
なにもいない濁った海を這い上がろうとして沈んでいく。深い青は恐怖の色、天井にあるのは光ではなかった。闇は恐ろしかった。感覚のない唇を噛み締め目よ醒めろと繰り返すのだ。
待って、とまって
誰に呼びかけるわけではない。
進路の話は大嫌い
生きるのだって悩ましいのだから
進む先なんて見えないよ。
生きる選択肢の先を考えることを強要される。
立ち止まって息をする時間をちょうだい
私を誰か抱きしめて
どうやって言葉を紡げばいいのだっけ。
どうやって真っ当を演じればいいのだっけ。
どうやって笑っていればいいのだっけ。
どうやって真面目になればいいのだっけ。
私はどうすればいいの。