自身に関係する人間一人ひとりに合わせた自分を作って今までで生きてきた代償なのか、自分語りをする事への違和感と嫌悪感が抑えられない。
何気ない会話でどうしても 自分はこうだ。 と、語らないといけない場面って多々あると思うけど、その自分が分からなくなってきた。
最近よく話しかけてくれる人と世間話をしないといけない時があって、何の意図もなく、何をするのが好きなの?と聞かれた。 何故かまた今すぐ逃げたい!という感情が溢れてきて、息苦しくなった。 逃げるわけにもいかないから、差し障りのないであろう答えを瞬時に頭の中で探して、寝ること。と笑いながら答えた。 その人は、何か寂しいね!と笑いながら私に言った。 一瞬、答えを間違えたか?と思いつつも、好きでもない事だからその場は肯定的な意見を返して逃れた。 自分の情報はなるべく聞かれないように、相手の情報だけをかき集めていく。 自分を守りたいが為? 意味の無い行動ということは分かっているつもりだけど、自分を知られることへの恐怖が抑えられない。 聞かれたことへの選択肢を間違えれば、その瞬間からその人にとっての自分へ印象は決まってしまう。と思ってる。 選択肢のミスが続くにつれて、違う自分が増えていって、いずれ追い付かなくなる。 どれが本当の自分だったのかすら分からない。
自分以外の人への関心も、自分への関心も、だんだん無くなってきて。 自分という人形を操縦している感覚に囚われる。
自分の存在を確かめるかのように、独り言が増えてきている気がする。 独り言へ内心で返答する。
そのうち、自分自身も他人になってしまう日が来るんだろうなと思いながら、逃げ回る。