飴西椎名です 連続で詩を投稿しまくった はた迷惑な日々 本日の四つでラストです

飴西椎名です

連続で詩を投稿しまくった
はた迷惑な日々
本日の四つでラストです

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お題：勇気
【勇気のメロディー】
体の奥で指揮棒があがる
数回のブレス
その後の深呼吸
そして壮大なブラスバンド

本当は知っていたんだ
僕にしか読めない音符たち
ずっと僕が目を向けるのを
待っていてくれた

僕だけの勇気のメロディー
何でもできる予感
足元から脳の先まで
音楽がめぐって僕は走り出した


お題：伊勢海老
【イセエビマン】
お値段がお高いと
あなたが言って去ったので
こちらからやってきました
おいらはイセエビマン

赤い体に情熱の魂
エビ族の誇りを胸に
反り上がり 舞い踊る
まさしく おいらは海の幸

長い触覚のレーダーで
あなたの後をつけました
なに ストーカーと呼ぶないで
これも 魚屋の依頼なのだよ

さあ おいらのからだをお食べ
遠慮なんてせずに
いや おっと 三分が経った
すまん 国に帰らせてもらうよ

逃げてるわけじゃない
決して 逃げてるわけじゃ
だって 誇り高きぷりぷり
おいらはイセエビマンだから

――そう言って去った
イセエビマン
私は無性にエビ恋しくなり
やり場のなくなった箸を置いて
もう一度
魚屋に向かうこととなった
なるほど 見事な宣伝部長
あなどれぬ あの魚屋


お題：おかあさん
【お母さまラブ】
美味しいごはん ありがとう
真っ白い洗濯物 ありがとう
笑うタイミング ありがとう
可愛い機械音痴 ありがとう
同じ服のセンス ありがとう
二十四色色鉛筆 ありがとう
ピアノの習い事 ありがとう
毎日の送り迎え ありがとう
涙粒と叱咤激励 ありがとう
水切れした両手 ありがとう
いつも傍にいる ありがとう
いついつまでも 傍にいたい
大人になるけど 子供でいる
わあいと 飛びついて笑うよ
元気が一番 まだよろしくね


お題：ブーツ
【おねだりブーツ】
リップでごまかす乾燥した唇
白い息を吹きかけ 振り向かす
底の高めのブーツを履いて
かかと鳴らしておねだり

寒いので 人肌恋しいので
イベントだらけの冬なので
春よりも夏よりも秋よりも
ちょっとだけキスを増やそう

底の高めのブーツはね
君と身長を合わせられて
思わずキスする そんな感じ
冬の私 おねだり上手である

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目を通してくださった方
アドバイスやお誉めの言葉など
温かい返信をくださった方
詩を書いてくださった方……
皆さま 本当に
ありがとうございました！

面白いお題ばかりで
考えるのが楽しかったです
とんでもない勢いで
詩を書くことができました

それでは もしもまた
投稿する機会がありましたら
よろしくお願いします

飴西 椎名でした