血が好き。
何でか分からない。美味しいからなのかもしれない。
味覚があんまりなくて食べても分からない。
だから、調味料飲んだりして味を確認する。
アムカを初めてしたとき血を見てゾクゾクしたのを覚えている。
僕は汚い…。なら、僕の血も黒く汚いと思ってた。
でも、違った。綺麗な赤い色をしてた。
でも、どことなく汚くも見えた。
これが、悪者の血…。汚くて美しい…。ゾクゾクして堪らなかった。
もし、これを飲んだら僕はもっと汚くなるのか…。
それとも、変わらないのか…。
舐めてみた…。味が分からない…。でも、鉄のような…苦く甘い味がした。
もっと欲しい。もっともっと。
滴る血…。ポタッポタッ床に落ちていく…。ゾクゾクする。
これが僕なんだ…。僕は赤く汚く美しい…。もっと見たい…。もっと欲しい…。
見てるだけで…。絶頂を迎えてしまう…。なんて…。だらしないんだろう…。
何回も飲んだ…。どんどん強くなる…。欲しくなる…。
綺麗な血を飲めば僕も綺麗になるのでは…。小学生のような綺麗な血を飲めば…。
あぁ…。血が欲しい。欲しくて欲しくて…。我慢が出来ない…。
もっと…血が欲しい…。
欲しくて…欲しくて…。いつも夢に見る…。
殺して血を飲む自分の姿が…。
このままだと。本当に殺してしまうかもしれない。
どうしたら良いんだろう。