伏線回収します。
まずこの「彼女」がいるのは病室。
つまり、前作の『白い』に登場した主人公であると分かります。
紛らわしいですが、「彼女」の大好きな『彼女』が死んでしまってから、ショックで(精神関連の病気で)入院生活をしていると推測できますね。
そして、今回の「女」の正体。
それは自分です。鏡に写った「彼女」の姿です。
“どこにいても着いてきた”とありますが、鏡に写った自分ならば当たり前でしょう。
“青く、白く、今にも折れそうな”
その鏡に写った「女」を鏡合わせの自分だと認識できていないくらい、「彼女」は衰弱していました。
“女はいつも笑っていた”
という描写からは,「彼女本人」が常に笑っているのだと考えられます。
鏡合わせの自分を殴れば、もちろん相手は鏡なので固く、破片が飛び散ります。
“ひび割れても、血だらけになっても笑っていた”
鏡を殴り続けた「彼女」の手から血が流れていることが分かります。
「彼女」の血で鏡が血だらけになってしまったので、目の前の「女」から血が出ているように見えます。
そして最終段階。
「彼女」は自分が泣いているように「女」も泣いていたのを見てハッとします。
「女」に手を伸ばすと「彼女」が微笑む。
「彼女」に手を伸ばすと「女」が微笑む。
これで正体が分かったのでしょう。
安心か、はたまた1人だけど1人じゃないと思うことができたのか、
彼女は泣き出します。
“涙で視界が歪む、ぼやける”
視界が歪み、ぼやける理由は2つ。
1つは涙。
2つ目は死が近づいている時。
“破片の痛みもなくなっていった”
死が近づき感覚もなくなっていき、
彼女は....
というお話です。
以上考察でした。
みんなすごい!!!!!!
Rebbitさんが1番近かったです!
・・・小瓶の中の手紙を読む