いつの間に分厚い仮面を着けるのが当たり前に
なったんだろう。目は遠くを見て、口角は上げて。
何も楽しくないのに。苦し紛れに。そんな日々を
送っていたら酸素が不足して来て、目を閉じるな、
生きろーって警告が鳴り始める。でも前より歩みが
重くなったような気がする。これが老いなんだろう
か。どうせの気持ちが前面に出てくる。今までの
ことも結局具現化しなかったじゃあないかって。
でも踏み出す。鎧を着けているように重いけど、
懸命に一歩を。寂しさを紛らわしたいだけなんだよ。
ボランティアしたいのも、特別な技能を身につけ
ようとするのも。それが人の役に立ったらその方が
いいじゃないってくらいなんだよ。孤独はどうしても
私を暗くする。例えば会話しないこと。くだらない
ことを発することが明るくしてくれるのに、つい
こんなことを言うのはくだらないって引っ込める。
どんどん暗い気持ちになる。不器用だと思う。
これからも、死ぬまで。死ぬときは独りだ。やはり
恐れているんだろうか。敏感だから、何よりも
死について考えた方がいいと本能が感じている。
相当考えたよ、立ち直れないくらい、それでも
明日死んでも後悔しないと言えるだろうか。なぜか
最近とてもナーバスになっている。考えたことと
いうのは綺麗に忘れる。カラッと晴れないのはなぜ
なんだろう。必要とされたい、たった一人の運命の
人を信じて一緒に生きたい。馬鹿なことを言って
いる。くだらないことを。現実力もないくせに。
でも晴れないのは叶うはずのそれが叶っていない
からだよ。無理だって思っているから。勇気が
ないから。若い時と心の動き方が変わってきた。
冷静でいられる分、動かなくもなってきた、時々
自分がロボットのように感じる。ツマラナイ。
だからといって、どんどん刺激を求めて行ったら
どうなる?先は見えている。可愛がられたい。
ペットのように。同時に可愛がりたい。自分が
可哀想だ。一生懸命生きているのに、悲しそうに
苦しそうにしているから。できれば救ってあげたい。
自分の善を押し付けることは一切しない。そう
ありたい。他力はいつも私と一緒にいる。甘え
させてあげる。そういう時は大体ギュッと抱き
しめてやる。自分にまずやってあげよう。私は
いつも大切な人に喜んで欲しかった。それしか
要らないのにそれはもう永遠に手に入らない。
喜んでもらうというより、今は助けたい。この
現実世界で。自分も含めて。きっとできるはず。