小さい頃からどことなく生きづらさを感じて生きてきました。
母親は私が小学生のときに家を出ました。私は祖父母と父に育てられました。彼らなりに愛情を持って育ててくれました。しかし口を開けば人の悪口や自分の不幸自慢ばかりの家の中でした。どこかみんなと違う家族、自分。田舎の閉鎖的な空間。いつも息をするのがしんどかった。いつも心の片隅に暗闇を抱えていましたがそれを隠して生きてきました。
私の人生にたったひとつの光が夫でした。夫との生活はとても清潔で嫌な記憶を忘れさせてくれるものでした。
いつも優しい夫、それに比べて仕事もうまくこなせない、妻としても無価値、そんな生きている価値がない私。清潔で人間の汚い部分など知らない夫が私や私の実家の家族と接することで汚れ、苦しみ、命や時間を無駄にしてしまうのではないかと考えると私の暗闇は大きくなるばかりです。夫を大切に、こんなに優しい人に育ててくれた義母や義父に申し訳ない。私が生まれてきたことがすべての元凶です。本当にごめんなさい。