自分はほんとは泣き虫なんだ。
怖くなったら、寂しくなったら
すぐに泣いてしまうほどの。
でも、そんな五月蝿い泣き虫は、誰にも必要としてもらえなかった。
やめろ
泣くお前は嫌いだ
嘘なんだろ
誰も可哀想と思ってくれないよ
そんな言葉を浴びせ続けられ、
ついに泣くことはなくなった。
なるべく強いふうに振る舞えるようになった
なかみは、からっぽのまま。
時々、宛メの優しい小瓶や自分宛でない誰かのお返事を見て、声を殺して泣いてしまう。
ごめんね、ごめんねって。
ひどいことしてしまったねって。
自分の中で、そんな声が反響する。
そうしてやっと、自分の愛を確認しているのかもしれない。
寂しい。
自分を素直に愛せなかったことが。
ありのままを許してあげられなかったことが。
なんにもないまま身体だけ大きくなってしまったことが。
…気持ち悪い自分語り、大変失礼致しました。
もういい大人って言われる年なのに、ここでしか、こんなこと書けなかったから…
ごめんなさい。
ごめんね。
私は、泣いてる人に「泣いてる暇はない!やる気あるなら動いて!」と言っちゃうタイプだった。
ここからは言い訳だけどね。
とにかく問題が大きくならない内に処理しないと、余計にその子が傷ついたり非難されるから、結果的に周りから見て1番状況が良くなる方法がそれだったの。
その代わりに、解決した後には絶対叱らないで、相手の言い分を聞いて、挽回するために頑張ったことを褒めてた。
それでもやっぱり嫌われていたなあ…あなたみたいに強がっていた子もきっといたんだろうね。
そういうやり方をしてきた人間としては、あなたがいっぱい言われた「泣くな」って言う言葉の全部が、罵声じゃなかったかもしれないと思うんだ。完全に私の願望であり想像だけどね。
泣かない方が今後のあなたのためだと、そう考えての言葉もあったかもしれない。
実際、泣かないことで新しく見えたものもあるだろうし。
泣かなくなったことで、本来の自分を客観的に見ることも出来たと思う。
虚勢はるあなたも、あなたなんだよ。強く見せかけることで手に入れた経験や評価だって本物なんだよ。ありのままでいた時だけが本物なわけじゃない。
だから、あなたは全然からっぽじゃないよ。
いつか、自分のありのままの姿も作り上げた姿も、両方許してあげて欲しい。
そうしたら、泣かずに生きてきたことを強がりじゃなく、努力だと認めてあげられるかもしれないから。