心配してくれるだろうから、言えない。言いたい事もよく分からない。それでも、たとえば態度だけで表現したとしても、きっと驚かせてしまう。私がこんなに弱い人間だなんて誰も知らない。知られたくなかった。
でも、そろそろ誤魔化しきれない。隠し通せない。それがとても苦しい。違和感が私を圧迫する。
信じていない訳じゃない。誰も馬鹿になんかしないだろうし、きっと真剣に聞いてくれる。でも言いたくない。優しくされたり気を遣われることは、馬鹿にされることなんかよりずっと、心を刺していく。根底にあるのは私への情だと分かっていても、嬉しさより痛みが勝ってしまう。 人に尽くされるのは苦手だ。
結局話すほどじゃないと自分に言い聞かせて今日も終わってしまった。