僕の現在位置です
ある人と喋っていて聞いた話。
標語やタグラインを世に出す時には、細部までよく検討したほうがいい、と。
「渋谷に出てた Dove みたいなやつですか」と訊いたら「違う、もっと単純な話。たぶん5分ぐらいで解るよ」。
教えてもらって、見に行った。
病院は
病者の
ためにある
ふーむ、単純なことと言うけれど。
「病院は病者のためにある」。たしかにそうだ。何も間違ってないよな。
あ、英語で書いたらおかしいの?
"Hospitals are for the sick," いや、至って普通。
なんだろうな……。
悩んでたら、ふと、常日頃から言われてることを思い出した。
「物事を俯瞰しなさい」。
もしやと思い、15メートルほど離れた休憩スペースの椅子から眺めてみると。
病院は
癒着の
ためにある
一瞬、たしかにそう映った。
これ、印刷やフォントの字形、背景の模様が偶然に重なっただけだろうけど、遠目に見ると“別のことば”として読めてしまうんだ。
共通するやまいだれ。者と着の類似、からの連想。
丙と愈が違ってるけど、遠くからではどちらも「黒くつぶれた何か」。
ただ、何と読めるかは人によって違うかも。心理テストみたいに「この絵が何に見えるか直感で答えてください」たぶんそういう類のものだと思うから。
後日、その人に連絡したら「ははっ、やっぱりそう見えたか(笑)。バイアスかかっちゃうと思ってあえてヒント出さなかったんだけどね。試すようなことしてゴメン」だってさ~。ホントだよ~。
遠くからどう見えるかっていう視点は埋もれてしまいがち。
でも、公共性の高い場所に掲げるものは、耐誤読性を上げておくことが大事よね~。
パロディとして済まされるならまだいいけど、気をつけなきゃと思った話。
◇
その昔、家電業界にこんなタグラインがあった。
「(社名)はエコに足し算」
一見、すごく分かりやすい。
エコなだけじゃなく、いろんな機能があって暮らしが便利になるんだな!
そういうメッセージが伝わってくる。明快。
でも、でもよ。よーく見てみて。
足し算っていうぐらいだし、ちょっと数学的に考えよう。
(社名)の製品は、エコに便利な機能を足したものだから……。
エコ+便利機能=製品
移項すると:
エコ=製品-便利機能
∴(社名)≠エコ
あれれ~? おっかしいぞ~?
製品から便利機能を取り除くと「エコ」になるんだって。
(うちの製品、全然エコじゃないじゃん)
起用したコピーライターの人は数学に馴染みがなかったのかなぁ。
……あんまり、ツッコまないでね。
ボク、ナイチャウカラ...
( ;∀;)ブワッ
古巣の忘年会で取引先の面々から盛大にイジられて半泣きになった覚えが。。。
こないだ、展示会いっしょに見に行った人も「いやー息子が指摘しててちょっと笑いましたw」って言ってたし。。。(教えてくれなくていいよぉー恥ずかしいよぉーー
お願いします、何卒、なにとぞ……。
♪見逃してくれよ! / 小泉今日子
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください