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私の大切な思い出に。私にとって、人生で1番幸福だったと言える記憶なのに。私は自ら、それを貶めようとしてしまいます

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時々、大事な記憶が蘇ります。

何かプレッシャーのある試験の前だったり、漠然とした不安が襲ってくるときだったりに。

もう戻らない過去の温もりに、すがって。
その過去のせいにして、自分の今と未来が思い通りにならないと、そう思うのです。

私にとって、人生で1番幸福だったと言える記憶なのに。私は自ら、それを貶めようとしてしまいます。

それが結局、永遠に続くものではなかったから、自分の不幸を最大値だと認識して、私は、もともと幸福を感じる人生の設計にはなってないのだと。

自分がコントロールできない不幸に襲われてしまうのだと、厄災のせいだとしてしまえば、いくらか、この埋められない苦しみがマシになる気がして。

何がこの先起こっても、それが運命だと納得して生きられる気がして。
自分が悲劇の主人公だと思って生きれば、いくらか慰めを得られると。

本当に私はそう思っていました。

でも、そんな生き方は、可哀想なのかもしれない。

自分の人生を幸せにコントロールすることもできないのだと、諦めて、過去の幸せな記憶すら呪って生きるのは、あまりに、私自身に酷なことなのではないか。

これでは、この世に生まれ落ちた意味がない。

償いのために生まれたわけではないだろうに、自分に襲いかかってくる不安と、悲劇的な出来事に、もう対抗する気力がないのです。

思い出を汚して、大事な人のせいにして、それでもうまく生きられないなんて。

なんてどうしようもない人生を歩んできてしまったんでしょう。

あんなに、あんなに、私を救ってくれたと思った人なのに。

全てがあなたのせいではないのに、そう思わないと、私は私自身にもう生きる価値を見出せなかった。

あなたを失ったと同時に、生きる意味が揺らいだ私を私自身が許せなかった。

あなたを失った理由が、あなたが私の元を去った理由が、本当は私にあるのだと知りながら、私はそれを直視することができなかった。

それを認めて仕舞えば、もう私は私を愛することができなくなってしまうから。

私はあなたを通してでしか、私を愛してあげられなかった。

私の大好きなあなたが認めてくれる私だから好きでいれた。

そんな病的な感情でしかあなたのことを好きでいられなかった私に、あなたを失ったことを嘆く資格は、本当はないのだと、ずっと気づいていました。

苦しくなる時があると、あなたが恋しくなります。

やっぱり、自分を愛せないと思った時、あなたが恋しくなります。

でも同時に、あなたが私から離れて行った時、自分が心底無価値だと感じて、そう感じさせたあなたを否定することでしかこの5年生きることができなかった自分が情けなく、まだあなたと会ってはいけないと思います。

こんな感情は恋ではないのだと、本当は私自身が1番わかっていました。

だから、あなたが私を好きでいる時でさえ、信じることができなかった。あなたの言葉も行動もいつか無くなってしまうものに思えて、受け取ることができなかった。

試して、試して、それでも安心することができなくて、壊してしまったのは私自身なのに、嘆く資格はないでしょう。

どうかあなたに幸せにいて欲しい。

本当はそう願いたい。

なのに、本当は同じところまで不幸でいて欲しいと、そう思う時もあります。

どちらも私の本音なのだと思います。

私をまっすぐみて、愛してくれたあなたがとても恋しく、別の人の隣で笑うあなたを見たくはありません。

でも、私では、あなたを不幸にしてしまうだけだから、近づかない。

こんな、おかしな感情は恋ではないと、自分の気持ちを箱に詰めて2度と、外には出さないと心に誓いました。

これから先、嫌いになれないまま、あなたを憎く思えないまま、自分の弱さと向き合い続けなければなりません。

苦しく、ときおり、あなたの顔が浮かびます。

あなたに無性に会いたくなって、でも、あって仕舞えば、互いに傷つくことはわかっているから、会うことすらできなくて。

あの時、ああしていればと思うけれど、未熟で、どうしようもない私にはあんなことしかできなくて。

今の私にも、どうすることもできなくて。

行き場のない怒りと、悲しさと、苦しさでうめつくされます。

頭のおかしい私自身を修正している間に、私たちは歳をとって、もう過去のことなどほとんど忘れているようになってしまうと思います。

思い出話もできないまま、死ぬ未来が見えます。

そう考えるとやり切れないですね。

地球がなくなるとの時に、誰に会いたいかと聞かれて、私は即答できます。

でも私が呼び出されることはないでしょう。

だって私があの記憶を苦々しいものに変えてしまったから。

幸せで平凡な記憶として残るより、痛みとした記憶された方が、あの時は、何か残せる気がした。

何を言っても今更で。

もう私には何も手に残っていなくて。

それなのに、まだ生きている自分が不思議でたまらない。

なんのために。

あまりに大切なものを失ったのになんのために、この先、生きればいいのだろう

名前のない小瓶
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