分娩室の中は、異様な熱気に包まれていました。
私のうめき声を掻き消すように、看護師さん達が頑張れと声を張り上げていました。
「お母さん、赤ちゃんがどうにも産道を通れなさそうなんです。なので、帝王切開に切り替えますね。」
先生の話も上手く飲み込めず、朦朧とした頭で頷く他ありませんでした。
室内はまた慌ただしく動き出しました。
「ちょっと痛いけど我慢してくださいね。」
慣れた手つきで麻酔を打たれると、まもなく腰あたりの感覚が遠のいていきました。
感覚のないお腹を切られているのを見ると、どうにも変な気分になるものです。
吐き気が込み上げてきてしまい、少し我慢しますもやはりどうにもなりません。
嘔吐すると少し楽になりましたが、また不快感が襲ってきました。
体からどばどばと血が出てくるのが分かり、失血で頭がふらふらしてきました。
意識が遠のいた、その時でした。
「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
生まれたのです。
赤ちゃんが元気に泣き出しました。
その必死な泣き声に、私はまだ意識を手放すわけにはいかないと決意を固めました。
しかし、神様は残酷なものです。
視界はどんどん狭まり、ふらふらした感覚が強まってきました。
周りの声はもう何も判別できなくなる中、蒼介が、いえ、パパが大声で泣き喚く声だけが聞こえました。
(ああ、もう覚悟を決めなければ。この意識じゃ、私はどうにもならない。ただ最後に、我が子だけは。)
「お、お願い……です!その子を抱っこさせてください!」
必死に両の腕を伸ばしますが、看護師さんに遮られてしまいます。
「ねえ、パパ!この子の名前は……!」
私はその名前を呼んだ途端、意識を失いました。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
nanaha.
彩紗さんへ
お返事ありがとうございます!
正直出産とかは詳しくないので、結構想像で書いてまして…。
本当は全然違う可能性もあるのでご了承ください💦
確かに女性の苦しさを文章化するのはこだわりました!
あと擬音語も多用してみたので、その部分をコメントしていただけて幸いです☺️
彩紗さん、麻酔したことあるんですね。
僕は一回もないんですけど、母いわく痛いのが人より苦手らしいので、ちょっと怖いです😰
パパさんは、女性の命がもう尽きると分かっていたので泣き喚いていたっていうイメージで書きました🖊️
確かにこの表現だと喜んでいるとも取れますね…。
今度から工夫して書いてみます!
裏設定として、赤ちゃんの命も危なかったっていうのがあるんです。
なので、抱っこもさせてあげられなかったみたいで…。
でも、死ぬ直前なら抱っこさせてあげてほしいですよね🥲
届いていたかどうかに関しては、「綺羅星」っていうのがキーポイントかも知れないです!
頭の片隅に入れて読んでくださると分かるかも…?
彩紗.·
女性がとんでもなく大変な状態になってる
「どばどば血が出てくる」
自分がそうなってること、わかるのこわい
私だったら「頭がふらふら」の前に即失神だよ…
血が苦手な人、この文章読めないかもしれない💦
麻酔打たれるのだって「ちょっと痛い」じゃすまないよね
私も手術した時、全身麻酔の前に麻酔を注射されたけど、ものすごく痛かった
朦朧とした妊婦さんに麻酔なんて大丈夫?
って心配になる
赤ちゃんは元気そうだし、パパも喜んでる
少年のお父さんと正反対で本当によかった
「お前が生まれることなんて望んでなかった」
これ、頭にこびりついちゃったよ
少年、ミステリアスな存在になってたね
意味深な言葉を残したり、駅を待たずに星芒から降りたりとか
ところで看護師さんは、どうして女性に赤ちゃんを抱っこさせてあげなかったの?
女性の具合がわかってるんだから、真っ先に抱っこさせてあげるべきなのに
女性、赤ちゃんの名前決めてたんだね
「その名前を呼んだ」ってことは、パパに赤ちゃんの名前は伝わったのかな?
聞こえなかった、なんてことはないよね🥺
女性の想いが届いてますように
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