今アマプラでドクターXを見ていると、内田有紀さんが出ていて、アテメに内田有紀さんがデビューした年代が多いので、ふと思い出したことを書きます。
内田有紀さん、今49歳、私よりちょっと下、でも私は成人して就職していた時、高校生役で出演していました。番組名はわからないんですけど、その頃『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら〜』がヒットしていました。
かなり内田有紀さんに似た女子高生が、特に理由はないのに不登校になりました。お父さんがちょっと厳格だけど、うちみたいに何もかも支配するとか暴力とかはなくて、娘を大事にしているのが十分わかりました。私なら話しやすいだろうということで、ちょっとだけ話をさせてもらったんですが、「東京で芸能界に入りたい」、だけどまだ親には言わないでほしいということでした。
すごくシビアな話で彼女は内田有紀さんに似ているけど、同じだけ美人かっていうと、そうではないし、演技やボイコレ経験もない。内田有紀さんは年齢が50前でも十分美人だけど、彼女はそこらの高校生の中ではかわいい、芸能人になれるほどでもない、というのが正直なところ。
ただ、お父さんばっかり私にいろいろ言ってきて、お母さんはお父さんの気持ちを害さないように邪魔しない。
それはそれでおかしいなあとその時思いました。
私の家でも親戚でもないので、合間はわかりませんが、その年留年で翌年最初は出席していても、同じ頃不登校。どのタイミングでどう言ったのかわかりませんが、結局彼女は一時期東京の芸能プロダクションのさらに予備校みたいなところに入ったそうです。
でも、それまでドラマは見ても、俳優さんたちが毎日ボイトレ、演技の練習している背景は知らなくて、レッスンを数か月で、芸能人になるのはやめて、また家に戻っていました。
ただね、そこのお父さんが、この人もドラマ見過ぎと思ったのが、「もしいじめにでも遭っているならただじゃおかん」
『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら〜』は私も見ていたので、笑いを嚙み殺すのに苦労しました。彼女は全然いじめになんてあってない、だけど、親からのそれだけの圧力、友達の作り方がわからずにいて、しんどくなって学校が嫌になる。学校も進学校でもない。
これから先、この学校を卒業して何になれるんだろうという不安や、よく目に入るドラマに自分に似た人がいる、東京の華やかな世界へのあこがれ。私はそれは理解できる。
父親は理解できないし、母親は何も言えない。理解できてもできてなくても、親としてどうかなあ。彼女はどう思っていたかなあ。
その両親は、地元ではそこそこ知られる大きな家で、父親の職業も立派なものでした。(一般的には)
似たような親を持っていて、それを人に言わずにいた私は、一般的でもないから、その両親では彼女は苦しくて、無意識に逃げを求めてるんじゃないかと思いました。
田舎なので、2年以上遅れると単位制高校に行くしかなく、県内に一か所しかありません。通信制だから、あまり人と会わずにすむので、高卒認定まで取って、地元の短大へと進みました。
私もそうだけど、実家から通える範囲に大学、短大がないので、彼女は再び家を出て一人暮らし。今度は楽しそうに過ごしてました。
バイトもして、友達もそれなりに作って。
田舎なので、たまたま出くわした時に
「二度と家には戻らない」
と、彼女は言いました。私は答えられなかったけど、「それがいいよ」って思いました。
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