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連載小説「Peace」#28 エピローグ

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『貴方の夢はなんですか?』
そう問われたとき、みなさんは自身を持って答えられますか。
私はこれまで、この問いに答えられないような人生を送ってきました。
将来を真っ直ぐに見つめるのが怖い、親や教師に進路を決めてもらいたい。そんな思いを抱えていました。
皆さんの中にも、似たような思いを持つ方がいらっしゃるのではないでしょうか。

話は変わりますが、今日は私の親友の二人を紹介したいと思います。
まずは、アフガニスタンに住んでいた親友から紹介します。
彼女はきれいなブロンドの髪をもち、青く澄んだ目をしていました。
また、家族が大好きで、会った時には家族の話をたくさんしてくれる人でした。
ここまでの話ですと、文化や人種の違いはあれど、私達とそこまで大差ありません。
ただ彼女には、私達と大きく違うところがあります。
それは、戦争に巻き込まれていたというところです。
大好きな父と兄が戦地に出ており、友達とも満足に遊べない。
また、十分な教育を受けることもできない。
生まれた場所が違うというだけで、ここまでの差が生まれるというのは問題だと思います。
さて、ここまでの話で違和感を覚えた方もいるかもしれません。
そうです、彼女に関する話はすべて過去形になっているのです。
それは、彼女がもう亡くなっているからです。
少し想像してみてください。
まだ十四歳の少女が、何も悪いことをしていないのに、理不尽に命を奪われなければならない。
こんなこと、あっていいと思いますか。
ただ、このようなことが起こっているということは、日本に住んでいると忘れてしまいがちです。
それはなぜか。そのお話の前に、もう一人の親友を紹介します。

その親友は、中学校で知り合った、とても明るく元気な人です。
歌が好きで勉強が苦手など、至って普通の中学生なんです。
でも、『至って普通』ではいられないような状況になったことがあります。
その親友はひとり親家庭で育ち、お金を稼ぐためバイトに明け暮れていました。
両立が難しく学校は中退し、お金を稼ぐ手段を問わなくなっていきます。
限界を迎えた親友は、ビルから飛び降り自殺を試みました。
「なぜ世界で大変なことが起こっていることを忘れてしまうのか。」
この問の答えは、日本でも大変なことが起こっているから、だと私は考えます。
日本という単位を使いましたが、もっと拡大した「個人」という単位が正しい表記かもしれませんね。
安心してください、その親友は今でも元気に生きています。
でも、自殺を試みてしまうほど追い詰められたということは、忘れてはいけないことだと思います。

最初の話に戻りましょう。
『貴方の夢はなんですか?』
今の私はこの問いに、自信を持って答えることができます。
なぜなら、大切な親友を通して、世界を見つめることができるようになったからです。
この二人だけではありません。両親や先生など、私に気づきを与えてくれた人たちはたくさんいます。
今の私の夢。それは、『誰もが生きることを諦めない社会』を創ることです。
これは途方もない道のりだろうし、私の代だけでは叶わないかもしれません。
でも、この思いをタスキのように繋いでいけたら、きっといつか叶うと信じているのです。

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