一ヶ月ほど連絡がつかなくなっていた恋人が昨日連絡を寄越した。
もう我らは終わったのだと、思っていた。私の子供のような甘えたぶりに嫌気がさし、自然消滅を選んだのだと思っていた。
しかし彼は…私の傍に帰ってきた。久し振りに名を呼び、呼ばれて。私は気づいた、キスも抱擁もなくてよい、ただ名を呼び合うだけでこんなにも幸せなのだと。今までの甘えたな自分がその時に消えた。愛情を確かめたいが故にねだったキスなど、もう私には必要ない。
私は、彼の帰る場所なのだ。此所で彼を待つ。何度死に、生まれても。私は彼の帰りを此所で待っている。
愛しわが君、この先も共に行こう。
愛しています。