想定は……基本最悪を。
わたしの行動ひとつひとつ
誰かを殺す可能性があるとする。
かの有名なトロッコ問題を少しお借りしようか。
暴走するトロッコ1台。途中分岐あり。
今トロッコはAのレールを暴走中。その先に5つの影。
分岐先Bのレールには1つの影。
そしてわたしは分岐器の近くにいる。
さて、かの有名なトロッコ問題ではこの影は命ある人だ。
そして分岐器は間違いなくこのトロッコの分岐器であり作動することが前提であるはずだ。
だがあいにく現実はこの思考実験のように、先の線路に人がいます。こっちは5人でこっちは1人です。この分岐器を操作したらこうなります。だなんて親切丁寧に説明してくれてないケースも多くてね。
目の前にスイッチがあってこれを押したらどうなるかわかりません。どうしますか?なんて。
いつも難しい問題をぼくらは選択してたりしてね。
【小瓶を流す】ボタンがあって、それをタップしたばかりにこれが流れて……最終的には誰かを殺すかもしれない。
それでも押すのは、人類なんか滅んじまってもべつに構わないというどうでもよさとか、そういうのがあるからだ。
わたしの行動で、誰かひとりでも楽にしてあげられるのなら……
あーあーあー
どうにも、有名な話をすると心が落ち着かないな。
盛り上がってるパーティ会場に間違って足を踏み入れてしまったような感じだ。私は、静かな場所で独り優雅に紅茶を飲んで過ごしていたいタイプなのに。好奇心がそれを許さないか。……まあいい。こういうのは大抵杞憂だ。
そのパーティ会場は私が見ている幻だろう。
そろそろいいですか?
自分、もう疲れてきたんですけど。
はい。
じゃあ終わります。
ありがとうございました。