ずっと、好きだった。一緒にいてて落ち着いた。
こんな毎日が続くのかと思ってた。
あいつが来るまでは。
あいつが来て二日後、君とあいつは趣味が同じだったことが判明した。
そしたら、君はあいつのもとへ行った。
私と打ち解けるには半年かかったくせに、たった二日で仲良くなった。
お互い、下の名前で読んでさ。楽しそうに笑って。
あいつがいないときは話してくれるけど、あいつが来たらすっと行っちゃうよね。
かなしいって、気づかないのかな?
たしかに、君、私と話してるとき笑ってないよね。
私さ、君のこと、友達として見てないかも。
……何か、はいわないけど。
もう、私のところには戻ってこないんだね、きっと。
仲良く手なんか繋いでさ。カップルかよ。
あいつも、君といたら楽しいって言ってたよ。よかったじゃん。
お似合いじゃん。
ごめん、ちょっといらついてる。
かなり、むかついてるかも。
もう、私のもとへ戻ってくれないなら。一瞬、やっちゃおうかなっておもちゃったんだよね。
私、君のことが好きだ。
傷だらけで、死にかけの君が。君といると落ち着いたんだ。君をずっと見てられる。授業中も、ずっと君を見てるんだよ。知ってた?
あいつは君のことベタベタ触るのに、君は喜んでる。
じゃあ、私が触ったらどうなるの?
同じように喜ぶの?いや、喜んでくれないよね。
あはは。
ごめん、おかしいのは分かってる。
私のものになれよ。いいから。
ならないなら…どうしちゃおう?
諦めるしかないの?