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夜行バスは時折強風に煽られて揺れた。車内は暖房と、満員の人の体温とでもわっとして、息苦しい。街灯の明かり

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夜行バスは時折強風に煽られて揺れた。
車内は暖房と、満員の人の体温とでもわっとして、息苦しい。
街灯の明かりが暗い天井に絵を描くように過ぎ去るのをただ見つめながら、いろんなこと考えた。
わたしの決意はいつも弱々しく流されてしまう。それでも世界の淵、ぎりぎりのところで踏ん張ってる。
ハンカチにくるんだ食べかけのおにぎりを確かめるように触れた。

**

駅まで両親が送ってくれた。
父は小さい封筒に一万円を包んでわたしのポケットに押し込み、母はハンカチに卵焼きとおにぎりをサランラップにくるんで私に手渡した。
頑張ってこいとは言わない。恥ずかしいくらい大きく手を振る両親に小さく振り返しながら、夜の電車に飛び乗る。
不安ばかりを数えて夜空に浮かべていた。過ぎ行く田舎の風景は退屈で、空気はしんと張り詰めて冷たい。しばらく窓に映る冴えない顔を見つめて、目を閉じた。
仙台駅の東口は薄暗くて寒い。代々木ゼミナールの前で夜行バスの受け付けのおじさんに名前を名乗る。夜行バスは嫌いだ。狭いし身体中が痛くなるから。
出発までの間、母がくれたおにぎりと卵焼きを食べた。半分も食べられなかった。涙があとからあとから溢れて、ひどくしょっぱい味がした。母の味付けはいつも濃い。
「座席倒していいですか?」
前に座った男性が申し訳ないような、面白がるような顔で尋ねる。わたしは頷いて、服の袖でぐしゃぐしゃと涙を拭った。
わたしはいつも、ここではないどこかへ行きたがった。故郷を簡単に捨てて飛び回った。ここに帰りたいとは思わない。寂しいとも思わない。でも、おにぎりを持たされたのは、失敗だったと思った。

バスは揺ら揺ら走り出す。車内アナウンスを遮るように耳にはめたヘッドホンから、せつないメロディが流れ出す。
わたしは何のためにここを出るのだろう。でも、出ずにはいられない。痛みと引き換えに、何かを探す旅。

名前のない小瓶
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