名のない図書館へようこそお越しくださいました
ご注文の未来への不安の物語です
もし、お時間がございましたら覗いて行ってみてください
夢の中で
今日も眠りにつく
また、明日が来ることを憂鬱に思いながら
最近、よく夢を見る
『ねぇ、私の夢叶えてよ‼︎
私の代わりにさ！』
誰かわからない女の子が喋りかけてくる
「君は誰」
そんな言葉は無意識のうちに
『うん、約束するよ』
こんな言葉に変えられている
朝が来た
明日は進路相談の日
高校は偏差値的なことを意識して決めたけど
大学は将来のことを考えて決めてほしい
親の意見だった
俺自身、特に反対する理由もなかったので了承はした
ただ、将来についてなんて考えたくなかった
そんなことを思っていたら
あっという間に高校3年生
結局俺は、何がしたいか決まってない
俺は俺自身の長所はわからないし
その長所が活かせる仕事もわからない
なんなら、就職したくない
大学に行く必要性が、俺の中で見当たらなかった
ただ、大学は出ないと未来で困る
そのくらいわかっている
色々考えていたら、時間がヤバくなってきたので
高校に向かい始める
周りには中3くらいから将来どうなりたいか決めてる人だっていた
俺だって夢はあった
だが、すぐに俺には向いてないと感じた
こんなこと、今更考えたってだ
…このまま、未来が進まなければな
そんなことはありえないけど
『夢、私の代わりに叶えてくれるんでしょ？』
将来のことについて考えてる時
たまぁにこんな言葉が聞こえてくる
悩みすぎで幻聴が聞こえてるみたい
夢は見るためのあって叶えるためにあるわけじゃない
そう思ってるからより、進路に迷った
そろそろある進路相談どうしよっかな
進路相談が終わっても
結局、夢は決まらなかった
俺にだって夢はある
高校卒業の日に死ぬこと
未来のことは考えたくなかった
うまく、人間関係がいかないってわかってたから
ただ、卒業の日まで
死ねなかった時のことで頭がいっぱいいっぱいで
ただ、苦しい
ごめんね、夢の中の女の子
きみとした、記憶にない約束
守れなかったよ
きみは俺に何を託したのかな
『きみにしかできないことｯ』
返事が返ってきた気がした
でも、未来で就職なんてしたくない
…はぁ、俺の夢もきみの夢も、叶わなかったな
お帰りなさいませ
お楽しみいただけたでしょうか？
将来の物語
夢の中ででした
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なんでもご用意いたしましょう
あなたの求める言葉はなんですか？
