お母さんがヒステリーを起こした。
私が言う事を聞かなかったから。
お母さんは叫んで私を引きずって歩いた。
でも私が思った事は「あぁ、私と一緒じゃん」ってこと。
ねぇ、お母さん。
「何で分かってくれないの」「おかしくなりそう壊れそう」って?
それ私も言ったよね。
でも「だって分かる気ないもん」「もうおかしいんじゃない?」って笑い飛ばしながら言ったのは誰?
お母さんは良いよね。
じいちゃんっていう理解者がいるから。
もう育てられないって言われても傷つかなかったけど、お母さんが怒ってこぼしたコーヒーが私の漢字練習帳にかかった時が1番ショックだったかな。
先生に怒られるって本気で焦ったよ。
私にとって私を知らない誰かからの評価ほど怖くて大事なものはないからさ。
でも結局謝るのは私。
何を言われても、何をされても。
普段は優しいお母さんだから、悪になりきれない私がいる。
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