一日働いた後、嫌な人間と嫌な時間を過ごした後、ストレスが一定に達したらしき後。
一息つけるくらい気分が緩むと、口に出して「おっぱい」と呟いてしまう。
そうするともう少し気分が緩むように感じる。
いつからかは覚えていないが、働きはじめてから言い始めただろうか。
外では気分が緩みづらいが、外でもエレベーターに乗るような、場所の切り替わるタイミングで言いそうになって肝を冷やすこともあった。
家で言い始めて連発することもある。
セクハラ的で恥ずかしい口癖なので、絶対に外に出せないし、やめられるならやめたいが、言うことで奇妙な安心感があるので、やめていいのかわからない。
そもそも、このおっぱいは体の一部としてのおっぱいなのか、そこを通ってくる方のおっぱいなのか、自分のおっぱいなのか、親のおっぱいなのか、他人のおっぱいなのか、牛などのそれか。
そういった意味から離れ、親にちやほやされたい系統の感情なのか、自らが与える方に回りたい感情なのか、単純に初めて言ったときの反応の影響で、意味はないのか、実はおっぱいが好きでたまらないのか。
何をもっておっぱいという単語に結実しているのか、それもよく分からない。
この状態のわりに、他人の下ネタにどういう態度をとればいいのかもわかっていない気もする。
よく分からない自分である。