どうもです。
いつもお姉ちゃんがお世話になってます。
いんすたんと・ザ・こゅうです。(´▽`*)
よろしくです。
[小説の続編「過去は光明、未来は暗黒。」]
結構前に書いた小説の続きです。
↓前回
(https://www.blindletter.com/view.html?id=207097)
題名:過去は光明、未来は暗黒。
著者:いんすたんとらーめん
♰
常闇が転入してきて、一か月が経った。
そんなある日の放課後、
私は教室に常闇と二人きりになった。
忘れ物を取りに帰ってきたとき、教室は静かだった。
しゃべり声は聞こえない。
誰もいないと決めつけていた私は、
忘れ物を取り、振り返るまで、
常闇の存在に気付かなかった。
仰天した私は、右隣の席に体をぶつけた。
机はやかましい音を立てた。
頬杖をついていた常闇は私の方に視線だけを向けた。
その目つきが鋭い。鋭すぎる。むやみやたらと鋭い。
まさしく眼光だ。まるでナイフのような。
しかも、殺傷目的で使われる、両刃のナイフのような。
私はあたふたしながら、机の位置を元に戻した。
学校終わりのホームルームが終わった後、
私はさっさと帰宅してしまうので、
そのあとの教室の様子は知らなかった。
皆は常闇黒奈のことを、常闇さんと呼んでいる。
名字の後につけるサンには、軽い敬称や、
親しみの意味が込められている。
いつだったか、クラスメイトが常闇のことを、
次のように評していた。
─あれ、絶対、人呪った後の目でしょ。
常闇の眼は三白眼気味だ。
シンプルに目つきが悪い。
おまけに黒目の虹彩の色が暗く、
なんだか恐ろしいほど黒々として見える。
だいたい、常闇は異常だ。
冬ならまだしも、夏でもストッキングを穿いている。
どういうわけか手袋まで嵌めていて、
かたくなに外そうとしない。
何らかの事情で肌を露出させるわけにはいかないのか。
不明だ。
以前、神子が理由を訊いていたが、答えてはくれなかったらしい。
過去には興味本位に近づこうとする人もいたが、全員撃沈した。
うっかり常闇の進路を妨害しただけで、睨まれてしまう。
あの怖い眼で。両刃ナイフのような眼光で切りつけられる。
『触らぬ神に祟りなし』というやつだ。
彼女は、あれから以来、他の人とあまり話していない。
正確には、声すら出していない。声を出すのは授業中、
先生に指名されたときだけだ。
私は勇気を出して言った。
「あの…」
その瞬間常闇の肩がわずかだが震えた。
意外だった。反応があった。
「さ、さようなら」
別れの言葉を振り絞り、踵を返して歩き始めた。
その時、低く、ひっそりとした声が聞こえてきた。
「さようなら」
「……え?」
(空耳…かな。でも聞こえたよね。常闇さんの声だった…よね…)
常闇は頬杖を突きながら窓の外を眺めている。
視線も窓の向こう側を見つめている
私は数秒間静止した。
私はなんとなく会釈をして教室を出、家路をたどった。
前回の第一節?の続きです。
長くなってすいません。
キリのいいとこがなかなか見当たりませんでした。
評判がよかったり、続きが気になるなどの声があれば、
続編も書いてみようかな、と思っています。
また、指摘したいところがあれば、ジャンジャン指摘してください。
というわけで、小説の続きでした。
ではまたどこかで。('ω')
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