好きでもないひとと結婚させられ、好きでもないものを食べさせられ、好きでもない音楽聞かされて
そのキャラクターかわいそうだなって
自分の人生くらい自分自身で選ばせてあげたいな
私はある登場人物を一回、物語の中でボコボコに痛めつけた
蹴って、殴って、鼻を折った
そのキャラクターの中の人が自分の文見てると思ったら、
もっとボコボコにしてやりたくなった
おまえなんて、おまえなんて……今思うと八つ当たりだった
そう、わたしはうそなきしかできないから
あのキャラの本物の感情も書ききれなかった
だってほんとに怒ったり、笑ったりしたことないから
本心から泣いたことない。計算ずくで、いつも人の顔色伺ってた、たぶんうそなき
地下鉄の中で泣けば、目立つかなと思ったんだろ
そうだよ
手が震えたのは誤算だったけど
わざと、人の気を引いて同情させるために泣いた
わたしはそういう人間
周りのみんなは騙されてる
やさしい?ばかじゃないの
まじめ?見る目ないね
なんの取り柄もないから、やさしい人間になるしかなかった、それだけ
そんな人間は、キャラクター大事になんかできないよ
夢小説って自己投影だから
現実見ないひとのための麻薬で麻酔だから
そんなものを書いてた自分なんか、消えちゃえばいい