どんなときでも頑張れる人だと言われてきました。ポジティブな人だと思われてきました。
強い人だとなぜか信じ込まれているし、雑に扱っていい人物だと無意識に思われている気がします。特に家族から。
父と母が離婚して別居することになったとき、本当は私が泣きたかったです。
でも先に泣き出したのは父でした。母についていく私の膝に「あああああ」と泣きついているので、子供といえる年齢から脱しかけていた私はとうとう泣くことができませんでした。
父も母も恋愛結婚ではなく、親類同士が引き合わせたお見合いです。それを断りきれなかっただけの付き合い。当然価値観も主義主張も違うし、嫌いあっているのは幼い頃からなんとなく知っていましたから、嫌だとは言えませんでした。
祖父母が願ったから離れられなかった。祖父母がいなくなったところで、私が生まれたから、育てているから、それを理由に離れられなかった。
私の存在は呪いのようなものです。私は父も母も好きでしたしどちらとも笑い合いましたが、母は父が嫌いでした。父も母を嫌いでした。
2人は私を挟んでよく喧嘩をしていました。子供の私が仲裁をしていました。子供の私が悪口の伝令係をしていました。
長らくそんなだったから、嫌だともなんとも言うことができませんでした。
私が我慢すれば全てがおさまるのです。2人ともに私と一緒にいてほしいなんて、そんな夢物語は叶わない。そんなもの、いくら若くても子供でも、最初から分かっています。
母は自分についてきた私を全面的に頼るようになりました。嫌なこと、素敵な話、なんでもいうようになりました。
離れて暮らしていた父は町で働きだしました。
成人した私は途中から町の方に仕事ができ、今度は父の家にいるようになりました。
「2人が一緒でなくていい。ただ、2人ともすぐ近くにいて欲しい。私は寂しい」
そんな本音を、心の中に押し込めて。
離れて暮らす母との価値観は少しずつズレていきましたが、途中で母に病が見つかりました。慌てた私は母を町に呼び寄せて、週末だけ一緒に暮らすようになりました。
あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、ご機嫌とり。まるで蝙蝠です。
けれど、私はもう完全に大人になっていました。
少しずつ主張するようになりました。反論するようになりました。
父の悪口を私に託す母と喧嘩しました。私に対してストレスをぶつける母に噛み付きました。
「私は感情のない伝言板ではないのです。あなたがたの子供なのです。悪口を言われたらどちらのものだってとても悲しいのです」
母は私にもう来るなと言い捨てました。
週末、帰らないという私からことの顛末を又聞きした父は憤慨しました。
「なんてひどいやつだ!人の心をなんだと思ってるんだ!」
それすら聞きたくありません。
私はもう大人になってだいぶ経ちますが、時には子供じみたことを言いたいのです。
頼むからもう、どっちも怒るのをやめて欲しいのです。
母だって引っ越しは疲れたでしょう。新しい環境にはなかなか慣れないでしょう。
それを悪口ではらしていたのです。私を通して喧嘩しようとすることで、はらしていたのです。
その余裕のなさは分かります。田舎からつれてきた私にもきっと責任の一端はあります。
でもダメでした。私はもう、昔ほど耐え切ることができませんでした。余裕がなかったのです。強くないのです。母は突然の娘の反撃にひどく傷ついたようですが、私だって傷ついています。
何が悲しくて昔から自分と仲良しだった親と喧嘩しなきゃいけないんでしょう。
こっちだって好きで言い返したわけではありません。ただ、悪意の伝言板にされるために生まれたわけではありません。父とも母とも仲の良い私は、ただもう伝言板になりたくないだけなのです。
どっちの味方なのと言われましたが、どちらの味方だとか、そういうものでもないのです。
母にとっての私はもう敵なのだと思います。
父は憤慨するのをやめましたが、きっと静かに怒り続けています。
もう面倒です。
いっそ、どこかにスッと消えてしまいたい。
私が我慢したら、なんてもう言えなくなってしまいました。
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小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
小瓶主さんはご両親とも好きなのに、仲違いされたお父さまとお母さまの間で、ずっと苦しまれたのですね。
しっかりしたお子さんだったため、無理を重ねて我慢してこられたのだと思います。
ずっと我慢を続けるよりも、気持ちを伝えられて、良かったのでは…?
ご両親のことは、「こんな夫婦もいるんだなぁ」ぐらいに思ってみてはどうでしょう。
できることなら、子どもの頃に本当は泣きたかったこと、寂しかったこと、今も傷ついていることなどを、わかってもらえれば、気持ちが楽になるかもしれないですね。
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