あなたの夢をみた
一緒に楽しく過ごしていた
二人きりになったエレベーターで
あなたは手を握ってくれた
舞い上がった
現実では起こり得ないこと
手を繋いでと言ったら
あなたはどんな顔をするだろうか
私はここにいられなくなるだろう
そこまでのリスクを負って行動するべきことじゃない
あなたは私と住む世界が違う
ここまでの人生も
積年の努力の末に手に入れた生活に
私が踏み行っていいはずはなく
けれど。
会うたび、距離が近づいたように錯覚してしまう
誘って貰えると嬉しくて
仲良くなりたい、友達になりたい、独り占めしたくなる。
醜い嫉妬も。
私以外の人と笑っている姿なんて見たくない。
意味が分からないことは自分でもわかってる。
とても綺麗なあなた。
あなたの目にいつも吸い込まれそうになる。
見つめていたくなって、必死で視線を逸らして平静を必死に装う。
あなたの首筋、腰の細さ、白い肌、視線に目を奪われる。
私にも恋心があったことを教えてくれてありがとう。
この歳になって初めて、人を好きになるということを知りました。
さようなら。
もう思い出さなくていいようにここに流します。