今の私から、小さな頃の私へ。
あのね、そろそろ、分かってきたでしょう?
貴方の親と親戚がおかしかったこと。
小さな頃だから、今よりも出来ることが少なかったこと。
幼稚園の頃の貴方が、お父さんの暴言からお母さんを守ることなんて出来ないよ。
お母さんに八つ当たりされたら、怒っていいんだよ。
八つ当たりされて怒ったり泣いたりしたからって、貴方が自己中で我儘ではないんだよ。
それは人として当然の感情なんだから。
高校生の従姉妹に、小学校の低学年の貴方が気を遣うなんて、おかしいでしょ?
高校生や大学生のお兄さん、お姉さん達に気を使えなかった自分は悪い奴って思わなくていいんだよ。
いつも仲間外れにされて、それでも仲良くしようとしていたけど、もう仲良くしなくていいんだよ。
大人の貴方なら、嫌いな人と距離を取ることも出来たけど、
小さな貴方は大人ほどの自由がない。
親戚の家に御呼ばれされて、従姉妹達と遊ぼうとすると省かれて。
それでも一緒に居ようとしたのは、貴方と遊ばなかった従姉妹達が叔母さんに怒られることを心配したからだよね。
金魚の糞と言われて、親の傍へ行ったけど、今度は酔っぱらった叔父さんたちに泣かされて。
融通が利かないと言われていたけど、自分の家じゃないから、
従姉妹や叔父さん達の希望通り、どこかへ姿を消しているなんてできなかったでしょ。
それは貴方が悪い事じゃないの。
出来なくて当たり前なの。
だって、まだ中学生にもなってなかったんだから。
それから、まだまだたくさん傷つくことがあったね。
もちろん貴方が悪い事もあったけど、相手も悪いんだよ。
そんな人たちを、尊敬しなくちゃって思ってたでしょう。
本当は、そうじゃなかったでしょ?
もう、嫌いな人たちを好きになろうと頑張らなくていいんだよ。
嫌いな人は嫌いで良い。
そっと、彼らに気づかれないように遠くへ逃げてしまおうね。
いっぱい、いっぱい頑張った。
それでも頑張りが認められなくて、もっと頑張って壊れてしまったけど。
漸く、心を分かってくれる人たちに出会えたね。
分かってくれる人たちを、大事にしてこうね。
そして自分自身も、大事にしていこうね。
もう、自分を粗末にしちゃだめだよ。