私には何も無い。
人より抜きん出た才能も、優れた容姿も、頭も、体力も、優しさも、強さも、真面目さもない。
だから何かを見つけるために、勉強をしなくてはいけない。それ以外に、方法を知らない。
分かっている、そうしないとダメなんだ。
勉強を捨てたら、自分が存在する価値が無くなってしまうことを知っている。
少なくとも、自分でそう思い込んでしまうだろうと確信している。
だけどたまらなく辛い。
机に向かうことすら辛い。
机に向かうと、何故か自分が惨めに感じてしまう。
その苦しさの正体が分からないまま、気づけばあと数ヶ月で受験生。
焦る。
受験の映画を見て、モチベあげる方法を検索して、友達と勉強記録を共有して、親に塾へ通いたいと頼み込んで。
勉強を好きになりたい。好きにはなれなくても、せめて彼らみたいに努力できるようになりたい。
そう思って色んなことを試してみても、全く私は変われなかった。
中学では人並み以上に勉強が出来た。
自信があった。自分はやれば出来る子だと思ってきた。
だから努力なんてしてこなかった。
その割に努力をして夢を掴み取る人を見て憧れを抱き、自分もいつかそうなるのだと信じて疑わなかった。
でも実際は、できる以前にやることすら出来ない、スタートにも達しない時点で心が折れた。
自分の情けなさに気づいたのがつい最近で、努力が出来ないことに絶望して、他に自分に出来る何かを探そうとしても、もう既にそんな時間は残されていなかった。
勉強から逃げる勇気もなければ、勉強に向き合う覚悟もない。
今この時期に受験に向き合う覚悟が出来なければ、きっと私は失敗する。
勉強から逃げて他の道を探したとしても、きっと絶望する未来が見えるし、そもそもそんな道を探す宛もない。
人より優れた何かを見いだせない人は、何を糧にして生きていけば良いのか。
何を目指し、何で自分を奮い立たせるのだろうか。
根拠のない自信、希望。
それを持っている人を心で嘲笑って来たけれど、今はそれをとても羨ましく感じる。
そもそもそれを持つことさえ恐れている私は、一体何と戦っているだろうか。
周りの友達がどんどん受験勉強を本格的に始める。
焦る。
塾や学校の先生も、ことある事に受験の話をしてくれる。
焦る。
皆の頑張りに反比例して、頑張れない私の成績が落ちる。
焦る。
辛い。苦しい。怖い。どうしよう。
死にたい。楽になりたい。消えたい。
いやそれは違う。
確かに違う。
そんな事思ってない。
でもわかんない。
わかんない。
わかんない。
苦しい。
…勉強しないと。
塾まであと30分。
嫌だな。
お母さんごめん。
お父さんごめん。
頑張れない私でごめん。
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ななしさん
才能を持ってる人が羨ましい。
努力できる人が羨ましい。
僕にとっては、ちゃんと後悔して
反省して、立ち上がろうとして
できなくても、申し訳ないと思える
あなたも、羨ましい。
僕はそんなこともできない。
僕も、もうすぐ受験生。
でも、諦めてる。
頑張れるのも、努力できるのも、上にあがろうと思えるのも、才能だと決めつけて。
だから、羨ましい。
塾、頑張ってください。
僕みたいに、全部諦めないでください。
あなたなら、できます。
でも、ちゃんと休んでください。
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