その<少女>は人が好きだった。
誰かが笑えば<少女>は自然と笑顔になり、誰かと笑っていられることが<少女>にとっての幸せの証だった。
<少女>は幸せだった。
<少女>は体が弱かった。
友達と走り回ること、お腹を抱えて笑うこと、喧嘩すること、泣きわめくこと、感情のままに動くことが満足にできなかった。
代わりに、笑顔だけは絶やさなかった。
外で遊ぶことができない<少女>は、物語の世界が好きになった。
一緒に遊べない、つまらないと、<少女>の周りからは人が減っていった。
\"彼女\"は一人でいるほうが好きになった。
出来ないことは無理にしなくていい。
辛い目にあわずに済む。
<少女>の笑顔はただの飾りになっていた。
気付いた時には\"彼女\"は本当に一人になっていた。
空想の世界はページを捲れば続きがある。
でも現実の世界は?
\"彼女\"は落胆した。
\"彼女\"が話そうとしても、耳を貸す者はいなかった。
\"彼女\"が笑いかけてみても、返ってくる笑顔はなかった。
\"彼女\"は友達の輪に入れなかった。
\"彼女\"は人を恐れるようになった。
あの時の<少女>は、 だ。
\"彼女\"は今日も一人。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
完成してしまっている空想の物語は変えることはできないけれど
現実はそうじゃない
仮にその少女が現実に生きているとしたら
生きることは物語でないと伝えたい
ななしさん
現実にはそもそも続きなんて用意されてない。
ずっと白紙のページが続いているんだ。
それはお話が無いからじゃない。「少女」が続きを書き込むためのページなんだ。
書き出していく内に「少女」は気づくだろう。
上手くいくことなんてたまにしかない。
頑張っても指さして笑われる。
あの角を曲がっても素敵な人はやって来ない。
そんなの楽しくない。こんなのいらない。「少女」がそう思うのも無理はない。
だけど、少し我慢してペンを握ってた「少女」はやがてそんな下らない、悲しいだけの古臭い悲劇を、大逆転の、大勝利のハッピーエンドに書き換え始めるんだ。
気に入らないお話はちぎって紙飛行機にでもして窓から飛ばす。
つまらなければつまらないほど飛行機はよく飛ぶ。
ぶっ飛んだ登場人物や、読む人の度肝を抜くような超展開に次ぐ超展開に大概の読者はついて来れないけど、いつしか「少女」にも熱心なファンがつく。
その人はきっといつまでもいつまでも「少女」を見守ってくれる。
その内新しい登場人物も登場させないと。新しい舞台も必要かも。
色々な出来事を書き続けるのは大変だけど、お話はいつまでも続く。
そこで「少女」はやっと気づく。
空想も現実も結局同じなんだ。
空想か現実か、あるかないか、できるかできないか。
それを決めてたのは自分だった。
決めつけなければ、なんだって起こり得る。
私のこの「お話」を現実にするかどうかは「少女」の自由。
やるかやらないか。決めるのは今。
それを決めるのは…、誰かな?
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