病気で夫がいなくなってしまった。私と幼い子どもを残して。夫でありベストフレンドだった夫。大好きだった夫。亡くなる前から一緒に行きたいと思ってた。亡くなって月日が経ってもやはり一緒に行きたかったという気持ちは変わらず。
恋しいけれど会いたいけれどそれは叶わない願い。一人であればもうこの世にいなかっただろうに、幼い子どもと高齢の親がいて、、、毎日生き続けているだけで辛いのに、次々と起こる困難、夫がいればなかったさまざまな困難がどんどんと押し寄せてくる。どんなに辛くても寂しくても泣いても、もう夫は帰ってこない。
いつも胸の中にはいても現実にこの世にいない。夫がいなくなってから以前はなかった夜中に目が覚めたりする。毎日目覚めるたび辛い。このまま子どもたちと眠るように夫と同じように眠りにつきたい。
”夫との可愛い子どもがいるでしょ。””時が癒してくれる、ましになる””泣きたいだけ泣けばいい””心療内科に通えば?”、、、。どこにも持っていけないとてつもなく辛い気持ち。人間てこんな時に命を絶つんだろうな、、。
誰でもいつかは死を迎える、そう考えると一瞬気が楽になった本当に一瞬、ただその時同時にいつか死を迎えるなら今でもよくないかと思う。ただ、子どもに手をかけれない、親も残していけない。
生きている人に聞けば皆、命を絶つことはよくないことだという方が大半だろう。でも自ら命を絶った人に話を聞けるとしたら、、大半の方がそれが正解だったと言われるのでは?と思う。
タバコも吸わなかった人間が、お酒も飲まなかった人間が、喫煙者になり、お酒を飲むようになった。あっ本当に人間て辛いことがあると本当にこんなに変わるものなんだと思った。
夫がいなくなってから少し血を流して死んでる鳥を見た。綺麗な可愛い鳥。配達された重量のある箱の横に倒れていたので、多分激突したか何かでなくなってしまったのだと思う。それを見たとき”あっ、もう辛い思いをすることもない。苦しむこともない。おつかれさま”と思った。死んでしまったことにかわいそうと感じなかった。以前なら”あっ、どうしたの!箱に激突してしまった事故?!かわいそうに大変だったね”と、亡くなってしまったことにかわいそうという感情があったのに、、もうなかった。